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遊休農地に青パパイア 復興目指す福島のJA、那珂で寒冷地栽培学ぶ

7/3(月) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

遊休農地に青パパイア栽培-。今年から未完熟の青パパイアの作付けを開始している福島県の広域農協JA福島さくらの郡山地区本部の職員4人が6月23日、苗供給先で栽培支援を行う那珂市菅谷のやぎぬま農園(柳沼正一社長)を訪問、畑で苗の成長具合の違いや寒冷地での栽培技術などを学んだ。

JA福島さくらは昨年、郡山市、田村市、いわき市、楢葉町、双葉町など13市町村の農協が広域合併して誕生した会員総数約7万人の農協。東日本大震災や福島第1原発事故からの復興を目指している。水稲栽培を中心に夏場は大半が野菜を生産しているが、原発事故後は、取引単価などが長く低迷し、風評被害が続いているという。

青パパイアは、ほんのり甘さがあるものの果肉は無色透明。いろいろな料理に応用でき、タンパク質や脂肪などの分解を促進する酵素を含むと注目される健康野菜だ。同JAでは地域の市場関係者が仲介して栽培を開始した。5月に郡山地区の生産農家11人が約300本の苗を作付けした。

同日には郡山地区本部の営農販売課長の伊藤幸男さん、同課の園芸作物振興アドバイザー、八木田竹光さん、JA全農福島県本部郡山営農事業所園芸センター副審査役の簗取実さんら営農分野の専門家4人がやぎぬま農園を訪れ、畑で苗の生育状況を確認。施肥や水のやり方、害虫対策などを質問した。

柳沼社長は「福島県内の企業にも苗を供給しているが、郡山市などでも十分採算は取れるはず。肥料を多めに施して一定の大きさまで育てば、夏場は猛烈に成長するので大丈夫。水は3日に1度ぐらい、地面が乾いたらやったほうがいい。施肥は多めに。除草剤には弱いので気をつけて」などとアドバイスした。

4人は「福島との苗の成長の差を確認に来た。うまく育てば、注目の健康野菜だし、加工がしやすいので期待している。原発事故以来、遊休農地も増えているので注目している」と話していた。 (萩庭健司)

茨城新聞社