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J・ディラの実弟イラ・Jが「シンガー」としての顔を見せる新作を発売

7/3(月) 0:00配信

bmr.jp

J・ディラの実弟イラ・Jが「シンガー」としての顔を見せる新作を発売

J・ディラの実弟イラ・Jが「シンガー」としての顔を見せる新作を発売

音楽史に残る伝説的プロデューサー、故ジェイ・ディー/J・ディラの実弟で、一時期はスラム・ヴィレッジのメンバーだったことでも知られるイラ・Jが、およそ2年ぶりなる新作『Home』を発売した。

90年代後半から様々なアーティストの傑作を手がけてヒップホップ史に残る功績を残した稀代のプロデューサー、故J・ディラの12歳年下の弟となるイラ・Jことジョン・ヤンシーは、2006年に兄が他界してから大学を中退して本格的に音楽活動を始め、2008年には、ディラが遺した未発表ビートにラップを載せたということで話題になった『Yancey Boys』でアルバム・デビューを飾った。

2010年には、スラム・ヴィレッジ作品に長年関わってきたヤング・RJプロデュースのEP『4 Past Midnite』を発表したほか、2012年頃からは、ヤング・RJと共に新生スラム・ヴィレッジのメンバーとなり、2013年作『Evolution』に参加。また、元々はディラとの兄弟名義だったヤンシー・ボーイズを、ディラとは幼なじみだったフランク・ニットとのデュオとして再始動させ、ヤンシー・ボーイズのデビュー・アルバム『Sunset Blvd.』を発表している。

偉大な兄の影響下の中で活動してきたイラ・Jだったが、しかし2015年にはそこから抜け出そうとするように、カナダの新進プロデューサー・デュオ=ポテイトーヘッド・ピープルをメイン・プロデューサーに据え、ケイトラナダやモカ・オンリーといったカナダ勢と組んだソロ2作目『Illa J』を発売。2016年には、ロバート・グラスパーがマイルス・デイヴィスの音楽を再構築したプロジェクト『Everything's Beautiful』にもゲストとして迎えられるなど、ひとりのアーティストとして存在感を増しつつあるが、およそ2年ぶりの新作『Home』では、さらなる挑戦を試みている。

前作『Illa J』など、これまでも歌を聞かせてきたことのあったイラ・Jだが、「まず最初に、自分はシンガー・ソングライターであると考えている」、「歌うことは、自分にとって常に情熱の対象だった」、「自分の歌のショウケースとなるプロジェクトを作ることが、常に目標だった」という彼は、ボーカルコーチについて歌を学び、自分の声を理解したことで、このソロとして3作目の『Home』でついに歌を前面に出すことに。“Detroit Bad Boys”や、モカ・オンリーと共演する“Silencers”などではラップも聞かせているが、大半はファルセットも交えながら彼が歌を聞かせる内容となっている。

今回のアルバムは、G_Forceという変名でプラネット・エイジアとのコラボレーション作『Camouflage Jackets』を発表し、またデ・ラ・ソウルが2015年に発表したナズとのコラボ曲“God It”も手がけたオレゴンのヒップホップ・プロデューサーであり、自身もシンガーでもあるカルヴァン・ヴァレンタインが全面プロデュースを担当。グロリア・バーンズの“Home”をサンプリングした表題曲“Home”など、ソウル色の強いサウンドで、イラ・Jのヴォーカルを支えている。

アルバムのリード・シングルとなるのもこの“Home”で、「曲の中で一切ラップをしなかった初めての曲。ずっとこういうことがしたかった」とも説明されているが、ミュージック・ビデオに登場する家は、実際に住んでいた“ホーム”なのだという。イラ・Jは、この『Home』をタイトルとした意味について、「俺にとって、自分の原点、初志に戻るということなんだ。歌いたいという最初の志。だからこのアルバムは自分にとって特別なものになった」と説明している。

1. Turn It Up (feat. Dank)
2. Sam Cook
3. I Know
4. Photosynthesis
5. 7 Mile
6. Snow Beach
7. Silencers (feat. Moka Only)
8. Detroit Bad Boys
9. Maureen
10. Home

最終更新:7/3(月) 0:00
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