ここから本文です

ディズニーを変えたジョン・ラセター 潤沢な時間・お金を使う“リサーチ”は彼がいるから

7/3(月) 8:16配信

シネマトゥデイ

 ピクサー・アニメーション・スタジオ、そしてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのトップの一人として知られているジョン・ラセター。彼が2006年にチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任してから、ディズニーのアニメーションスタジオでは大きな変化が起こったという。ディズニーのヒット作『アラジン』『ヘラクレス』を生み、今年公開された『モアナと伝説の海』では初めて3DCG映画に挑戦したロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督らが語った。

【映像】日本のヒット作『君の名は。』について語る監督たち

■クリエイターメインのスタジオに変わった

 クレメンツ監督は、「1970年代からお互いに知っているよ。マスカーはラセターと大学で同級生だった」と言うと、マスカー監督にバトンタッチ。マスカー監督は、「彼が戻ってきた時、ディズニーはうまくいってなくて悪戦苦闘していたんだ」と振り返る。

 当時苦境に立っていたディズニーのトップの考えは創作よりもビジネス寄りで、クリエイターにとって最高の環境とは言いがたい状況だったよう。「それまでディズニーを牛耳っていたのは、ワイシャツにネクタイ、そして背広を着て『ああしろこうしろ』と言うビジネスマンだった。でもジョンが戻って来てくれてからは、われわれクリエイターが何をしたいか、何ができるのか? どんな風に物語を作るのがベストなのか? と何でも自由に意見交換できるようになったんだ」。

 そしてマスカー監督は、「僕らは創作に集中できるようになったんだ。クリエイターたちに自由なパワーを分け与えてくれた」とコメント。「ラセターが来てからディズニーは変わった?」という質問に対して、二人とも力強く「イエス!」と答える。またそれに『モアナと伝説の海』のプロデューサーであるオスナット・シューラーは、「ジョンとエドウィン・キャットマル(社長)のおかげね」と付け加えた。

 「スタジオのすべての作品が自分たちのものという考えなの。自分のものと他の人のものという境界線がない協力体制が出来上がっている。より良いアイデアがあれば、出来上がった部分さえもリライトしてしまうくらい常にベストを目指して協力し合っているわ」。

1/2ページ