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【韓国】米韓FTA再交渉へ トランプ氏、首脳会談で要求

7/3(月) 11:30配信

NNA

 ドランプ米統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6月30日(現地時間)、ホワイトハウスで初の首脳会談を開いた。トランプ氏は、「ひどい取引だ」と表現していた米韓自由貿易協定(FTA)について再交渉を要求。「両国の利益のバランスが取れている」と考える文氏と見解の違いが浮き彫りとなった。北朝鮮核問題については、米韓同盟の防衛力の強化で一致。共同声明では北朝鮮に「最大限の圧力」をかけることを確認した。
 トランプ氏は会談で「米韓FTAにより米国は多額の貿易赤字を抱えた。容認できず再交渉を始める」と語った。鉄鋼や自動車などの分野で協議したもようだ。一方、文氏は再交渉について言及を避けた。米韓の貿易の活性化により経済成長や雇用創出を促進するという考えで、「トランプ氏と意見が合った」と述べるにとどめた。
 米韓FTAは発効5年以内に自動車など90%以上の貿易品目の関税を撤廃する内容。韓国の2016年の輸出額全体は米韓FTAが発効した12年の発効した年と比べて約10%減ったが、対米輸出額は約13%増加した。トランプ氏は米韓FTAによって「米国の貿易赤字は110億ドル(約1兆2,350億円)以上増えた」とし、貿易不均衡の是正を求めた。
 会談に同席したロス米商務長官は、「韓国の自動車市場に多くの非関税障壁が残っている」と指摘し、対応策を協議していくべきだと指摘した。
 聯合ニュースによると、文氏は29日、米下院指導部との会談で、FTA発効により5年で米韓貿易額は12%増加したと強調。サービス分野は韓国側が貿易赤字で、韓国企業の対米投資額も、米国からの投資額よりも多く、「利益のバランスが取れている」と語り、FTAを改定する必要はないとの考えを示している。
 首脳会談後の共同声明では米韓FTAの再交渉の言及はなかった。
 ■北朝鮮には日米韓で連携強化
 北朝鮮核問題については、両国の最優先課題として確認した。トランプ氏は北朝鮮の挑発行為に対し、「もう我慢ができない。北朝鮮が違う未来に向かうよう制裁を履行する」と述べた。文氏は「北朝鮮の挑発に断固とした対応を取る。非核化のテーブルに着くよう強く求める」と語った。
 共同声明では、日本を含む3カ国の連携を強化する重要性を強調した。ドイツで7月上旬に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて、日米韓首脳会談を開く方針を表明した。
 しかし、文氏は30日、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)での講演で、「金正恩朝鮮労働党委員長だけが核放棄を決められる」として、「対話することも必要だ」とも述べている。強硬姿勢を貫くトランプ氏と対話路線に積極的な文氏の溝は依然として鮮明だ。
 懸案事項だった米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備の問題について、両首脳は言及を避けた。

最終更新:7/3(月) 11:30
NNA