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石原さとみ、30代は試行錯誤の真っ最中。いずれは「肝っ玉母ちゃんみたいな役を」

7/4(火) 8:40配信

オリコン

 女優の石原さとみが、映画『忍びの国』(公開中)で、主人公の妻・お国を演じている。役柄の中で「母性」すら理解したという石原は、現在30歳。10代でデビューした彼女は、20代にはドラマや映画、CMに数多く出演。今も順風満帆にキャリアを積み重ねているように見えるが、ある悩みも抱えているという。これまで、地に足をつけ、常に自分のあり方を模索してきた石原。一過性ではない人気の理由が、彼女の言葉から見えてきた。

【写真】華麗なる30歳の色気と美しさ…シースルードレスの石原さとみ

◆成長させたい、変えたい…それはまぎれもないお国の母性

――難攻不落の忍者集団と織田軍の戦いを描いた映画『忍びの国』。無敵の忍者と称される主人公・無門(大野智)の妻・お国を演じた感想は?
【石原さとみ】この映画は、孤独に生きてきて、人を人とも思わなかった無門が、どう変化して成長していくかがみどころだと思います。お国と夫婦になったことによって、無門が命の大切さや、愛する人を失う怖さを知っていく。彼に人生が変わるきっかけを与えられたお国はステキだなと思っていて。それに私自身、そういう役を演じられる年齢になってきたんだなとも、思いました。

――30歳になったからこそ、演じられた?
【石原さとみ】そうですね。今は、いろんなことが俯瞰で見られるようになり、人間の甘さや弱さ、本当の強さの意味がわかってきたので、その上でお国という役が理解できました。お国は武家の娘として育ち、人間としてちゃんと満ちている。だから、他の世界を知らないままに生きて人間として欠けている部分の多い無門を見て、与えたい、成長させたい、変えたいと思うんです。絶対的な愛と成長、生きるための厳しさみたいなものを教えたい。それは、まぎれもないお国の母性ですよね。

◆今はすごく悩んでいる時期、ここから脱出できたら成長できる気がする

――今回、衣装や髪型、メイクについてもスタッフと話し合いながら決めたそうですね。石原さんは『女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング』(2016年 ORICON NEWS)1位も獲得されていますし、やはり熱心な研究あってこそですね。
【石原さとみ】(笑)昔から好奇心は旺盛なので、わからないことは周囲の人に聞いて、教えていただいてきました。私、なんでも深めていくのが好きなんです。今思えば、10代は好奇心だけで生きてきたようなもの。でも、だんだん責任感とかプレッシャーが加わってきて、20代になると生活も環境も、人間関係もすべてが変わりました。大切なものは、20代で築いたと思っています。そして、30代になった今は、その大切なものや人たちを大切にしていきたい。その人たちに認められる自分でいたいと思っています。

――なるほど。
【石原さとみ】とはいえ、今はすごく悩んでいる時期なんです。たぶん、ここから脱出できたら成長できる気がするんですけど…。あと3年後ぐらいが楽しみです!(笑)。

――順風満帆に見える石原さんに悩みがあるなんて意外です。
【石原さとみ】20代は夢がいっぱいあって、お仕事に対して目的がはっきりしていたんですよ。こういう作品をやりたい、こういう人に会いたい。それこそ月9ドラマに主演したいとか、あの雑誌の表紙を飾りたい、化粧品のCMに出たいとか、明確だったんです。でも30代になって、プライベートではやりたいことをいろいろと思い付くけれど、お仕事でやりたいことが思い浮かばなかったりして。たぶん、徐々にですけど、こういう人になれたらこういう題材ができるんじゃないか、こういう勉強をしたらこういう役ができるんじゃないかと、試行錯誤している真っ最中です。20代の時よりも、もっと内面的なものに向き合っている感じですね。

◆子どものお弁当を毎日作るような実生活を経験したら…

――常にご自分を俯瞰で見ているんですね。
【石原さとみ】「わからないことは全部聞きなさい」と親に言われて育ったんです。デビューしてからも、どんなに小さいことでもわからないことは周囲の方に聞いてきた。だから、わからないことを「わからない」と言える強さは、小さな頃から持っていたと思いますし、そうしていろんな人の意見を聞いているうちに、自分を俯瞰で見ることもできるようになったかもしれないですね。

――今は、まずどうありたいですか?
【石原さとみ】変わりたい自分が、いっぱいあります。コンプレックスを長所にできるようにしたいですね。自分自身にちゃんと向き合っていけば、見る方の心に響く演技も自然にできるようになるんじゃないかって思うんです。たとえば、今回の『忍びの国』のように夫婦役が来る年齢になりましたが、そういう役を演じていくには、それにふさわしい自分になっていけばいいんだろうなぁ、と。

――徐々に自分を変えていく日常の先には、結婚や母になることも入っていますか?
【石原さとみ】後々は、優しくてあったかい肝っ玉母ちゃんみたいな役をやってみたいです(笑)。そういう役は、子どものお弁当を毎日作るような実生活を経験したら、演じやすくなるんだろうなとは思います。でも、そればかりではなく、30代、40代になっても女性としてすごく輝いている人、自分のために生きている女性も演じてみたい。私自身が強さを持つ女性になれたら、そういう役でも深い表現ができるのかなと思うから。まぁ、結婚してもしなくても、どんな自分になっても、いろいろな役はできるとは思います。ただ、女優としてこういう風に見られたいから、逆算して行動するというよりも、自分自身が“こういう人間になりたい”という幅を広げられたら、おのずと役柄のバリエーションも増えていくのかなと、思いますね。
(文:金子裕子)

最終更新:7/4(火) 12:51
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