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ウーバーのIPOに立ち塞がる前例なき険しい道 ー CEO候補に8人の大物浮上

7/3(月) 7:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

たった8年で企業価値700億ドル(約7兆8000億円)の企業を作り、経営の舵をとってきたトラビス・カラニック。数々のスキャンダルの末、6月20日にCEOを辞任した(取締役会には残る)。Business Insiderで輸送・交通を担当するマシュー・デボード上席記者が、市場の注目を集めてきたウーバーの株式上場の可能性をコラムにまとめた。

【画像】 CEO候補に8人の大物浮上

一言で言うなら、ウーバーを支えてきた投資家たちは、「トラビス劇場」をこれ以上眺めているわけにはいかなかったということだ。

数名のアドバイザーたちがカラニックと話し、彼は辞任を決意した。その中にはハフィントン・ポスト創業者のアリアナ・ハフィントン(Arianna Huffington)も含まれていたという。

ウーバーに関しては近年、新規株式上場(IPO)の可能性が取り沙汰され、2012年のFacebook以来の大型案件として、ウォール街やシリコンバレーの関係者たちも注目してきた。実現すれば、ウーバー株は一夜にしてミリオネアやビリオネアを生むことになるだろう。

現在はベンチャーキャピタルが株式の多くを握るウーバー。問題は、フィデリティ(Fidelity)などの機関投資家やサウジアラビアの政府系ファンド、カラニック本人と取締役たちが、できる限り非上場企業であり続けたいと考えていることだ。当面は株を公開せず、資金は民間市場で調達すれば良いという考えで、「強情で無知だ」とする見方も聞かれる。

仮に今年、上場に踏み切れば、ウーバーの株には驚異的に高い評価額がつくかもしれない。しかし、同社の貪欲な資金調達ニーズは続くだろう。一般投資家たちは、巨額の資金を使って事業を拡大させる現行のアプローチを許容するほど忍耐強くはない。

今回のカラニックの辞任によって、ウーバーの財務状況がある程度金融当局に対して露わになった。同時に、ウーバーの競合は、配車サービス業界に君臨する巨大企業がどこに向かおうとしていたのか、どれだけの資金を使って市場の独占的地位を保持しようとしていたのかを知った。

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