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城好き高校生、知識を買われ講師 城郭研究の第一人者に師事

7/3(月) 8:07配信

福井新聞ONLINE

 「城好き高校生」を名乗る福井市の北陸高2年、酒井大那さん(16)が、福井県内外の城の魅力発信に活躍している。日本の城郭研究の第一人者に師事し、豊富な知識量を買われ城郭関連の講座や催しで講師を務める。「福井は恐竜だけじゃない。素晴らしいお城がたくさんあることを広めたい」と“城熱”はとどまるところを知らない。

 小学5年の授業で織田信長に興味を持ったのがきっかけ。ゆかりの城を巡る中で名古屋城(名古屋市)を訪れた際、石垣の迫力に魅了され城好きとして目覚めた。「どうやって積んだんだろうと驚いたし、石一つ一つに歴史があると感じた」

 中学1年で、城郭にまつわる知識を問う「日本城郭検定」3級(初級)に合格し、同2年で2級(中級)を取得。これまでに群馬から沖縄にかけて城や城跡を訪ね、全国約150カ所を巡った。

 そんな中、歴史講演会で城郭研究者の中井均・滋賀県立大教授と出会い、城郭への興味を一層深めたという。メールで連絡を取り合うようになり、城郭調査にも同行。毎年研究室を訪れ中井教授を質問攻めにしている。

 5月末に福井市で開かれた全国城下町シンポジウム福井大会では、講師として市中央公園のステージに登壇。福井城の魅力や構造について語り「徳川家康が縄張り(設計)に関わった可能性が高い」などと堂々と講演した。県外でも城の見学会の講師を務めたことがあり、来年3月には滋賀県の彦根城博物館友の会で講座を開く。

 「お城は本で知るだけでなく、絶対現地で見学しないとだめ」と力説する。土塁跡や堀切跡から構造を想像し、攻め手、守り手の気持ちで見学するのが面白さのポイントだという。

 高校卒業後は滋賀県立大に進学し中井教授のもとでさらに知識を深めたいという酒井さん。「福井城をはじめ丸岡城(坂井市)、佐柿国吉城址(美浜町)、敦賀市と滋賀県境にある玄蕃尾城址など県内には素晴らしいお城がある。お城を生かした観光やまちづくりに貢献していきたい」と意気込んでいる。

福井新聞社