ここから本文です

「こどもびいる」100万本ヒットさせた4代目は元商社マン

7/3(月) 11:14配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 「こどもびいる」「指宿温泉サイダー」…。社屋の一角に、「昭和レトロ」の薫り漂う字体と絵柄があしらわれたラベルの瓶がずらりと並ぶ。

 いずれも飲料メーカー「友桝(ともます)飲料」(佐賀県小城市)が個人や団体からの注文に応じて設計・生産を担う「ODM事業」で生み出した商品だ。中でも2003年に開発したビール風の炭酸飲料「こどもびいる」がヒットし会社は一躍有名に。友田諭社長(41)は「デザインから味まで唯一無二の商品にこだわりたい」と意欲的だ。

実を結んだのが「こどもびいる」

 同社は清涼飲料製造業として1902年に創業。友田さんは商社勤務を経て、2001年に25歳で4代目社長に就いた。当時は自社商品以外では、農協関連の飲料メーカーの下請け生産に収益を頼っていた。デフレ経済下での価格競争の激化に「市場だけに左右されず、消費者のニーズを捉えた独自の事業に活路を見つけたい」と方向性を探り、03年からODMを始めた。

 実を結んだのが「こどもびいる」だった。福岡市のもんじゃ焼き店の依頼で、ビールのような泡立ちやのどごし、あっさりした飲み口を追求。1年半かけて完成させた商品は、年間で当時の自社史上最多となる100万本を売り上げた。「アイデア次第で新しい価値を生み出せると知った」と振り返る。

 以来、全国の商工会や町おこし団体から地域にちなんだ飲料の開発依頼が相次ぎ、年に50種類を手掛ける。業績は好調で、ここ5年は前年比で3~4割売り上げを伸ばし、16年の売上額は54億円。従業員は社長就任時の01年に比べ8倍近い125人になった。「個人の好みは多様化し、地域性を求める意識も強まるだろう。ニーズに応え続けたい」

   ◇    ◇

 佐賀県小城市小城町岩蔵2575の3。0952(72)5588。

西日本新聞社