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国内初のパーム油発電稼働 太陽光の6倍試算

7/3(月) 8:00配信

両丹日日新聞

カーボン・ニュートラルで地球温暖化防止

 京都府福知山市東堀、三恵観光(杉本潤明社長)のグループ会社、三恵エナジー(本社・大阪市中央区、同社長)は6月30日、日本初の植物性の非食用パーム油を燃料にする高圧のバイオマス発電施設「三恵福知山バイオマス発電所」を福知山市土師の国道9号沿いで稼働させた。

 地球温暖化防止への観点を盛り込みながら、施設規模が同程度の太陽光発電と比べて6倍以上の発電量が見込めると試算し、再生可能エネルギーの未来モデルにと力を込める。

 約1800平方メートルの自社所有地に、発電機室、燃料棟などプレハブ型施設、延べ床面積合わせて約350平方メートルを建てた。発電機は3台置き、うち2台が24時間稼働する。メンテナンスや調整時に予備機と切り替えて切れ目なく発電する。総事業費は約5億円。

 燃料のパーム油は東南アジアのマレーシア、インドネシアで調達ルートを確保して事業基盤を固めた。天候や日照条件の影響を受けない安定供給が利点。出力1760キロワットで年間発電量は一般家庭約2600世帯分相当になるという。再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)で関西電力に全量販売することで採算性を高める。

 パーム油も、燃やせば他の燃料と同じく二酸化炭素が発生するが、植物成長時の光合成による吸収と合わせると大気中の二酸化炭素の増減はないという「カーボン・ニュートラル」の視点で、地球温暖化防止に寄与する。

 30日に現地で竣工式を開き、協力会社や施工業者を含め関係者約40人が出席して門出を祝った。

 杉本社長(42)は「環境に配慮しながら、少ない土地と設備で大きな効果が期待できる。初めての試みで、ここを実験場として、更なる改良へとつなげていきたい」と話す。

 今後は自社施設の増加とともに、他社のパーム油発電事業参入のコンサルタント業務にも取り組み、普及率アップをめざす。

両丹日日新聞社

最終更新:7/3(月) 8:00
両丹日日新聞