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「金爆」で原付き復権なるか。ホンダがPRに起用

7/3(月) 8:58配信

ニュースイッチ

若者のバイク離れ、「4輪の入り口なくなる」危機感強く

 ホンダは原付き2輪事業における国内のイメージキャラクターに、4人組バンド「ゴールデンボンバー=写真」を起用する。起用は2015年度から3年連続。今年は生産累計1億台を迎える「スーパーカブ」を中心に、原付き2輪の楽しみを伝える。専用ホームページ「原チャであそびつくせ」で、原付きの楽しさを伝える360度映像などを公開する。

 2輪車の国内販売台数は、1982年にはママチャリの代替や若者向けとしてソフトバイクが好調に推移し328万台を記録した。だが、それ以降は86年の2段階右折や、原付き1種(原チャリ)のヘルメット着用義務づけなど規制強化があり、急速に減少の道をたどっている。

 バイクの国内需要が縮小した主な要因は、排気量50ccの原付きスクーターの減少にあるのは間違いない。通学や通勤、買い物など生活に必要な移動向けのコミューターと呼ばれる種類だ。高校生の通学利用が減った上、高齢化で免許返納者が増えてきた。

 需要縮小に対し、各社が手をこまねいていたわけではない。ホンダは2014年に50cc級で久しぶりの新モデル「ダンク」を発売し、15年には20―30代女性向けモデル「ジョルノ」を刷新。ヤマハ発動機も他社にない若い人が好むカラーリングなどにこだわっている。

 バイク業界には、高校生に対する「免許を取らせない、買わせない、運転させない」の三ない運動にあまり対抗せず、若者のバイク離れを加速させた苦い経験がある。バイク離れは交通ルールを学ぶ機会も奪った。

 かつて若者は自転車の次に50ccスクーター、オートバイ、4輪車へとステップアップしたため、50ccの減少は車離れにも影響する。最近、経営トップらが積極的に声をあげるのも、4輪の入り口がなくなることへの危機感のあらわれだ。