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マンガン鉱石、中国向けが一段高

7/3(月) 6:01配信

鉄鋼新聞

 マンガン鉱石の国際価格の指標となる中国向けスポット価格が一段高となった。オーストラリアの有力サプライヤーの対中価格は7月積みで6・5ドル(マンガン純分価格、着価格、純分44%以上の高品位鉱)と、6月積みに比べ約15%上昇した。中国の港頭在庫の減少などを反映してトレーダーなどの引き合いが拡大した。同価格は5月以降、上昇基調が続いている。ただ7月の価格水準に対しては「行き過ぎ」との声もあり、市場では警戒感が広がっている。

 マンガン鉱石の対中価格は昨年末から今年1月にかけて9・5ドル近辺まで急騰。その後、反落したが、3、4月の4・5ドルを底に右肩上がりが続いていた。7月積みも一段高となったことで、ピーク時の7割程度まで値を戻した形だ。
 中国では、価格が低迷した4月当時300万トン超あった港頭在庫が、足元では260万~270万トン程度まで減少。需要に変化はないが、在庫減に伴い中国向けのトレーダーなどの引き合いが増加、価格を押し上げた。
 ただ、市場では価格上昇に対する警戒感が広がっている。純分44%超の高品位鉱は比較的需給が引き締まっているものの、同37%程度の中品位鉱はだぶつき感が強い。
 相場を押し上げる材料も乏しくなっており、市場では「7月価格が天井」との見方もある。
 一方、マンガン鉱石を原料とするマンガン系合金鉄の動きは静かだ。主に高炉メーカーが副原料に使う高炭素フェロマンガンが欧州市場では1トン1400ドル台で安定推移。シリコマンガンも同1200ドル台で一進一退の動きとなっている。
 これに対し、昨年末に2700ドルまで高騰した金属マンガンは引き続き軟調だ。足元の価格は2千ドルを割り込んでいる。ただ先行きはマンガン鉱石価格の上昇を映して高値寄りの動きとなる公算が大きい。

最終更新:7/3(月) 6:01
鉄鋼新聞

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