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歴史的大敗を喫した自民党本部の長い夜 なかなかつけられなかった赤い花

7/3(月) 6:30配信

BuzzFeed Japan

7月2日に投開票された都議選。選挙前に57議席を誇り、都議会第1党だった自民党は、60人の候補を擁立して臨んだが、過去最低の23議席に終わった。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

【写真】候補者たちの「選挙めし」

小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」と公明党など選挙協力する勢力に、過半数となる79議席を許す歴史的大敗だった。

この日の夜、自民党本部にはどのような時間が流れていたのか。BuzzFeed Newsは、会場入りして下村博文都連会長を取材した。

「いざ!首都決戦都議選必勝!!」との看板が掲げられた自民党本部の会場。両サイドには、「責任を果たす。」などと書かれた安倍晋三首相のポスターが貼られていた。

下村氏は、なかなか現れなかった。

午後8時、会場に設置されたテレビからNHKの速報が流れた。都民ファーストに大敗を喫するとの見込みを伝えるものだった。

報道陣から「ああ」「こんな議席少ないの」などと声が漏れる。自民党のスタッフは、静まり返った。

同時刻に、下村氏が会場入りするとされていた。しかし、なかなか現れない。テレビからは、勝利の一報を受けた小池知事の声が聞かれた。

会場はざわつき、今か今かと待った午後8時3分、下村氏は姿を見せた。

報道陣から一斉にフラッシュが焚かれる。別室で一報を聞いていたのか表情は硬い。席に着くと、テレビ画面を見つめ、肩を落とした。

テレビの中継が始まると、しばらく閉ざしていた口を開いた。

「非常に厳しい結果であろうと受け止めています。責任は十分に、十分に感じています。結果が出ていないので、まずは見守っていきたい」

「逆風都議会議員候補は地に足をつけた選挙活動をしていた。ですが、国政の問題で大変な逆風が吹いたのが厳しい結果になった。申し訳なかったと思う」

いつもの覇気はなかった。

中継が終わると、席に座る皆がうつむく。会場は、どんよりした空気が流れる。

下村氏の責任について問おうと、複数のテレビ中継で、文部科学相時代に、学校法人「加計学園」から「闇献金」があったと週刊文春が報じた疑惑について聞かれた。

突っ込まれた下村氏は「あれは選挙妨害だ」と繰り返し、苛立つ表情を見せた。

「事実ではないと会見したが、有権者に届かなかった。逆にマイナスに働いたのは、お詫び申し上げたいと思います」

さらに、「ペンの暴力」と批判し、「書かれた方が被害者になる」とも語った。

しかし、下村氏の表情、声の大きさからはいつもの覇気は感じられない。目はうっすらと充血していた。

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最終更新:7/3(月) 14:31
BuzzFeed Japan