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TEAM無限、”バトン予選アタック担当”の可能性も示唆。手塚監督「任せても問題ないパフォーマンス」/スーパーGT

7/3(月) 18:53配信

motorsport.com 日本版

 ジェンソン・バトンの参加により注目を集めたスーパーGTの鈴鹿公式合同テスト。バトンの所属チームであるTEAM無限の手塚長孝監督は、いいテストだったと2日間を振り返るとともに、まだ正式決定はしていないものの、バトンを予選アタック担当に起用する可能性があることも示唆した。

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 前回のタイヤメーカーテストでは、十分な走り込みができなかったことと、スーパーGTならではとも言えるGT300クラスとの混走を経験できなかったため、本人の希望により今回もテストに参加。2日間合わせて63周を走破し、混走に加えタイヤの比較テストやロングランなども経験した。

 バトンのテストを振り返った手塚監督は「武藤(英紀)選手と中嶋(大祐)選手に比べて、台数が多い中での走行に慣れていない部分もありました。ですが今回は台数が多い中での走行と、ロングランもやって、タイヤのグリップの状況も確認できたし、良いテストができたと思います」と、前回以上に手応えを感じていた様子だった。

 初日の午後には約2時間以上にわたってバトンがテストを担当。2日目も午後に20周以上のロングランテストをこなしたが、実はこれは当初の予定以上の走り込みだったという。

「初日の午後は雨上がりで、最初はウエットタイヤでした。しかしすぐスリックタイヤに交換して走ってもらいました。武藤選手も中嶋選手も、『ジェンソンに乗せてあげてほしい』と快く譲ってくれて、そのままタイヤテストも担当してもらいました」

「セーフティカー訓練もやって、学ぶべきものを色々学んでいってもらったみたいです。スーパーGTのレギュレーションは(他のカテゴリーと比べると)違うところもあるので、そういうのも色々勉強していってくれたみたいで、良かったです」

 そして手塚監督は、まだ決定はしていないが、バトンに予選アタックを担当させる可能性もゼロではないと示唆した。

 スーパーGTの公式予選は、2ラウンドのノックアウト方式で、Q1とQ2は別々のドライバーが担当しなければならない。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは鈴鹿1000kmのみ3人体制となるため、そのうちの2人がQ1とQ2をそれぞれ担当することになる。

 バトンの”予選アタック担当”について手塚監督は「これから決めますが、可能性はなくはないです」とコメントした。

 テスト初日の最後にクラス毎に10分ずつの専有走行時間が設けられていたが、ここでは予選を想定して新品タイヤを履き、タイムアタックのシミュレーションを行うチームが多かった。

 そんな中、#16MOTUL MUGEN NSX-GTはバトンが走行を担当し、自己ベストとなる1分49秒283をマーク。ライバルと比べて全く遜色ないタイムを記録していた。

 専有走行を彼に任せることについては、早い段階から決まっていたようで、手塚監督は次のように説明した。

「最初からジェンソンで行こうという話になっていました。2人(武藤と中嶋)も『彼に(専有走行を)担当させたらどう?』と言ってくれてたし、実際にどれくらいのパフォーマンスを出せるのかというのは確認する必要はあると思いました」

「タイヤの(グリップの)落ちとか、自分たちがどれくらいの位置にいるのかも確認してもらいたかったですし、クルマのインフォーメーションももらいたかったですからね」

「ただ、本人は予選よりは決勝が重要だと言っていて、とにかくロングランをやりたいと言っていました。タイヤのデグラデーション(消耗)をすごく気にしていましたよ」

 しかし手塚監督によると、バトンに予選を任せても問題ないパフォーマンスは確認できたとのこと。最終的にはこれからチーム内で話し合って決めていくという。

「でもさすがF1ドライバーで、(予選を任せられる)パフォーマンスは確認できました。そこは問題ないと思います。あとは武藤選手、中嶋選手をはじめチーム側で話し合って、これから検討します。本人は決勝をどう戦うかというところを意識していましたが、もし(予選を)任せたら、頑張ってくれるかもしれないですね。いずれにしても、今決めることでないです」

 予選を担当するドライバーの申告期限は、当日朝に行われる公式練習セッションの後。その時のマシンの状況やコースコンディション等で、最終決定をすることになるだろう。

 いずれにしても、鈴鹿1000kmでは決勝では1~2スティントはバトンに任せたいとのことで、彼もやる気満々だという。

「決勝は本人も『乗る!』って言っていますし、2人のレギュラードライバーも乗ってもらって問題ないと言っていますから、普通にいけば2スティントくらいは任せられるかなと思います。GT300のオーバーテイクも結構経験していましたし、このままだと、確実に戦力になってもらえると思います」

 最後に「本番、がんばるよ!」と言ってサーキットを後にしたというバトン。チームとしても8月の鈴鹿1000km本番では、彼は心強い戦力になると自信を深められたようだ。手塚監督も「いい結果を出せるように、僕たちも頑張らないといけないですね」と、改めて気を引き締めていた。

吉田知弘