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埼玉の風景画でおもてなし 県内描いた5作品、ホテルに常設展示

7/3(月) 15:18配信

埼玉新聞

 JRさいたま新都心駅前に開業した「ホテルメトロポリタンさいたま新都心」(埼玉県さいたま市中央区)で、川越市在住の画家藤井誠さん(32)の「夏の日」など県内の風景を描いた5作品が常設展示されている。同ホテルの中野正総支配人(50)は、「藤井さんの作品の柔らかで優しい感触が、遠来のお客さまを迎える埼玉のおもてなしとしてぴったりだった」と話す。
 
 藤井さんは蕨市出身。県立浦和西高校では美術部で活動し、埼玉大学教育学部、同大や東京学芸大学の大学院で洋画を学んだ。水面に移る空の風景、森の木漏れ日など自然の空間を表現する画風が特徴。
 
 同ホテルは、東京駅の東京ステーションホテルなどを運営するJR東日本傘下の日本ホテルが県内で初めて開業したシティーホテル。室内インテリアの設計を担当した日本ホテル開発推進部の1級建築士、福木綾子さん(35)は「客室内には県の木、ケヤキのイメージを取り入れた。藤井さんの絵は埼玉の風景で、優しく柔らかな感触がコンセプトに合っていた」と言う。
 
 作品はデジタル技術による複製画で、5~10階の廊下に展示されている。
 
 「夏の日」は、滑川町の森林公園の木漏れ日の小道の情景。さいたま市の見沼田んぼの「青空と睡蓮」と、川越市の新河岸川の「夜明けの光」は水面に反射する陽光。「碧色の風」は上尾市の丸山公園で水辺に垂れ風に揺れるヤナギの若葉。行田市の古代蓮の里の「光の結晶」は水の波紋を描いた。
 
 作品を展示する画家に藤井さんが決まったもう一つの理由があった。絵を選んだ人も埼玉を愛する県民だったことだ。福木さんは入間市生まれ、白岡市育ち。中野総支配人は、生まれも現住所も蓮田市だ。「藤井さんの絵で、埼玉の空気、自然のエッセンスを感じてほしい」と中野さん。
 
 藤井さんは「遠来の多くの人に見てもらえて幸せ。埼玉の良さは足元にある。特別のものではなく、よく見ると美しいもの、そういうものを大事にしたい」と話した。

最終更新:7/3(月) 15:18
埼玉新聞

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