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<母子死傷事故>禁錮2年6月の実刑 地裁「過失、非常に悪い」

7/3(月) 22:11配信

埼玉新聞

 埼玉県草加市で今年2月、母子2人がトラックにはねられ死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた、東京都葛飾区の解体工八下田誠男被告(29)の判決公判が3日、さいたま地裁で開かれた。栗原正史裁判長は携帯電話のカーナビを脇見して赤信号を見落としたことについて「通常の信号看過とは一線を画し、過失の態様は非常に悪い」として、禁錮2年6月(求刑・禁錮5年)の実刑を言い渡した。

 栗原裁判長は判決理由で、「画面に気を取られ、赤信号の表示から約20秒もの間、一切注意を払うことなく進行して事故を起こしている」と指摘。自動車運転者としての基本的な注意義務を欠き、過失は重いと断じた。

 弁護側は携帯電話の使用について「運転席のスピードメーター上に置き、通常のカーナビと同じ位置だった。画面も凝視していなかった」と、偶発的な事故を主張。トラックが廃材を過積載していた点も「被告が意図的に積んだわけではない」とし、執行猶予付き判決を求めていた。

 これに対し、栗原裁判長は「カーナビにより交差点があることを認識できたにもかかわらず、前方不注視のまま交差点に進入したことになり、むしろ過失の程度は甚だしい」と退け、過積載が事故に与えた影響も「決して軽視できない」とした。

 八下田被告は公判で、事故当時の状況について「よく覚えていない」と繰り返していた。栗原裁判長は「被害者にとっては全く避けようのない事故で、被告の過失は一方的。4人が死傷した被害結果も重大である」とし、実刑判決が相当と判断した。

 判決によると、八下田被告は2月8日午後0時25分ごろ、草加市中央1丁目で、最大積載量3850キロを4870キロ超える廃材を積んでトラックを運転。時速約46キロで赤信号の市道交差点に進入し、別のトラックと衝突して歩道に乗り上げて草加市の荒井美季さん=当時(38)=をはねて死亡させ、一緒に歩いていた次男(2)らにけがを負わせた。

最終更新:7/3(月) 22:11
埼玉新聞

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