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覆面パトカーの見分け方を徹底解説! 車種や特徴をまるごとチェック

7/3(月) 18:01配信

オートックワン

覆面パトカーとは?

覆面パトカーはおもに2つの特徴に分けることができます。1つ目は刑事ドラマでもお馴染みの、刑事が捜査のために使用する“機動捜査車両”と呼ばれるもの。そして、もうひとつが、高速道路や一般道路で交通違反の取り締まりを行う、こちら記事で紹介する“覆面パトカー”です。

日本の覆面パトカー/世界のスーパーパトカー画像で見る

機動捜査車両はトヨタ・アリオンやスズキ・キザシ、スバル・レガシィB4、日産・ティアナなどなど車種は多彩ですが、一方の交通取締りを行う覆面パトカーは圧倒的にトヨタ・クラウンが多く、次いでトヨタ・マークXなども見かけることがあります。見た目は一般的な乗用車と変わりませんが、赤色灯やサイレンなど、パトカーとしての機能をこっそりと装備しています。機動捜査車両となる覆面パトカーは、刑事ドラマを見てもわかるとおり、事件捜査で使います。したがって、尾行を行うことがあるため、一般車両にカモフラージュする必要があります。

では、交通取り締まりを行う覆面パトカーはどうでしょうか。白と黒のボディカラーから“パンダ”と呼ばれる一般のパトカーと、交通取締りの覆面パトカーは犯罪(違反行為)抑止という面では存在意義は同じです。交通取締りに限れば、パンダカラーのパトカーが道路を走っていれば、周囲のクルマが警戒して速度の減速などを行ってくれるでしょう。一方、覆面パトカーも例えば、赤色灯が屋根から登場させ違反車両の摘発行為を周囲のクルマに見せることで、“覆面パトカーがパトロールしている”ことがわかり、違反行為を未然に防ぐことができます。

覆面パトカーや白バイは速度超過の取り締まりが主目的でありません。取り締まり行為は運転中の携帯電話の使用や信号無視、車線変更禁止区間での車線変更など多岐にわたっています。なかには車間距離保持違反(一定の車間距離を前方車両との間に設けず走行すること)や、横断歩道で歩行者が道路を横断する意思を見せているのに停止せずに通過することの取り締まりなども行われています。くれぐれも安全走行を心がけてください。

パンダカラーも含めて、パトカーの車両にはトヨタ・クラウンが多く使用されています。これはパトカーの規格がクラウンありきで代々決められてきたからです。これには日本のパトカーが辿ってきた歴史的背景があります。

1955年に純国産乗用車として、初代クラウン(トヨペット・クラウン)がデビュー。この初代クラウンをベースにしたパトカーが登場するのですが、当初“トヨタ・パトロール”という別名が与えられるほど、一般に販売されたクラウンとは異なるものでした。1957年に登場したトヨタ・パトロールは、見た目こそ初代クラウンのデザインを流用していますが、ランドクルーザーや当時トヨタがラインナップしていた大型トラックに搭載されていた、3.9リッター直列6気筒エンジン“F型”を搭載。ボンネットは通常のクラウンよりロングノーズとなっており、シャシーも初代クラウンと異なるものが採用されていました。

実はパトカーの規格というのは、このトヨタ・パトロールの規格が現在でもベースとなっていて、時代の変化とともにブラッシュアップされてきました。例えば、2013年にスバル・レガシィB4がパトカーとして初採用されるまでは、エンジンは6気筒限定でした。駆動方式も2013年まではFRに限定されていました(レガシィパトカーはFFとAWD/ミニパトは別枠)。エンジン出力など細かい規格も設けられていますが、これらはそもそもクラウンベースなのでクラウンのパトカーが多くなってしまうのです。トヨタと警察庁が何か怪しい関係…というのではなく、単純に慣例として踏襲されてきたわけです。

レガシィがパトカーとして導入されるタイミングでは、現行型クラウンベースのパトカーは開発途上でしたし、他に要件をクリアするベース車両もありませんでした。この時点で、機動捜査車両ではレガシィが導入されていた実績も手伝い、規格の一部が変更。パンダカラーのパトカーとして、レガシィが導入されることになりました。また、パトカーについては警察庁が調達する“国費枠”と、各地方自治体が調達する“自治体枠”というのが存在していて、マークXのパトカーは、自治体枠で調達されているとのこと。パンダカラーのパトカーなどでありがちなスポーツクーペタイプのパトカーは自治体枠で調達されているようです。ミニパトなどを除けば、パンダ及び交通取り締まりの覆面パトカーは、国費枠によりクラウンが導入され、レガシィB4が採用された時期は、現行クラウンベースのパトカーが開発途上にあったので、“つなぎ”的に採用されたと聞いています。

それでは、覆面パトカーの見分け方ですが、パンダカラーのパトカーが“8ナンバー”なのに対し、覆面パトカーでは通常の“3ナンバー”となるので、ぱっと見ただけでは覆面パトカーかどうかを見分けることはできません。見分け方のポイントとしては、まずはルームミラーが2個付いていること。そして一般的なクラウンやマークXでは、スモークガラスが装着されているケースが多いですが、パトカーはクリアガラスになっているなどがポイントです。以前は、リアトランクやルーフに取り付けられたアンテナが見極めのポイントでしたが、最近は当てはまらなくなっているようです。加えて、ボディカラーはシルバーが主流でしたが、最近では白系などボディカラーに変化を与えています。またマークX系などではサイドスカートなど、エアロパーツを装着(もちろん純正)している車両もあるとのことなので、以前よりは見分けるのは難しくなっているのは事実です。

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最終更新:7/3(月) 18:01
オートックワン