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真鶴町観光協が施設「再生」へ

7/3(月) 14:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 真鶴町は7月から、JR真鶴駅前の駐輪場(同町真鶴)に指定管理者制度を導入する。利用率が伸び悩んでいる施設の「再生」を託されたのは町観光協会。駐輪場の一部を機械化し、観光案内所も併設させることで人件費を実質ゼロにした。さらに観光客らに自転車を貸し出すレンタサイクル事業の新たな拠点としても活用、再びたくさんの人に利用してもらえる施設を目指す。

 駐輪場(約690平方メートル)は1998年に設置され、約340台が収容できる。町から15年間の土地の無償提供を受けた自転車駐車場整備センター(東京都中央区)が建設し、管理・運営も担ってきた。

 当初は月の利用率は8割だったが、近年は5割台で推移。センターは「通学や通勤者自体が減った」と人口減を利用率低迷の理由の一つに挙げる。

 町の要望から4年間延長して業務を続けていたものの、センターはことし3月で撤退。町に無償譲渡された駐輪場の新たな担い手として、手を挙げたのが町観光協会だった。

 利用率が落ち込む施設の運営を引き受けた協会の有澤敏勝専務理事は「駅前にレンタサイクル事業の拠点を移したかった」と説明する。協会は昨年3月から、協会の事務所を拠点に、同事業を開始。観光客らに人気を呼んだ。ただ、事務所が駅から徒歩20分と離れており、坂道も続くことから、「貸し出し場所が駅前にあればいいのに」という声が利用者から多く寄せられていたという。

 また、協会は利便性向上とともに経営環境の悪化を防ぐため、機械化に踏み切った。約500万円を投じ、前輪をロックするスタンドと精算機を導入。駅前の別の場所から観光案内所も移転させ、案内所のスタッフに駐輪場の管理を兼務させることで、新たな人件費の発生を抑えた。

 機械化によって24時間利用も可能になり、有澤専務理事は「便利になったことで多くの町民や観光客に利用してもらい、地域の活性化につながればうれしい」と期待している。