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沖縄知事選を占う決戦、那覇市議選スタート 「県都」を制するのは知事派か、自民か

7/3(月) 5:00配信

沖縄タイムス

 2日告示、9日投開票の那覇市議選は沖縄県内政党にとって来年の知事選、同日投開票が予想される那覇市長選に直結する重要な政治決戦に位置付けられる。翁長雄志県政を支え名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力の社民、共産、社大は市政与党の多数を狙い、県政と市政で野党となっている自民は公明との協力で過半数獲得を目指す。県内最大の有権者数を抱える那覇市を制することが今後の重要選挙の勝敗の鍵を握る。各勢力による熱戦の火ぶたが切って落とされる。(政経部・銘苅一哲)

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 ◆「オール沖縄」勢力 政党の連携に課題 

 社民、社大、共産は公認・推薦を計13人擁立し、辺野古に反対する保守系会派の「新風会」や市政与党の民進、与党的立場の無所属候補と合わせて過半数の20議席以上の獲得をにらむ。

 ただ、複数の政党で構成する「オール沖縄」勢力ならではの課題も抱える。知事選や国政選挙などで統一候補の当選を目指す場合、各政党間の連携による幅広い支持層からの集票が強みとなる。

 一方、議員選挙では各政党が勢力の基盤となる議員の1人でも多い当選を狙い、いわばライバル関係となるため政党間の足並みをそろえるのは難しい。

 ある政党の幹部は「知事や市長が主導して選挙対策本部をつくり、合同の決起大会などを開くなどしない限り、政党が自発的に連携することにはならない」と指摘する。別の政党関係者も「候補者と政党が自力で議席を獲得するしかない」と覚悟を口にした。

 ◆自民・公明 県政奪還の足掛かり狙う

 自民は前回市議選で最大会派となったが、辺野古新基地に反対する所属議員が離党や除名された経緯があり、現有議席は4にとどまる。今回は公認・推薦の計14人が立候補し、公明の公認7人と無所属の保守・中道候補を合わせた多数野党の実現で市政と県政奪還の足掛かりとしたい考えだ。

 自民は5月27日に那覇を選挙区とする衆院沖縄1区支部長の国場幸之助衆院議員が公認・推薦候補者を集めた激励会を開催。同30日には那覇市議選を皮切りに来年の知事選まで続く各種選挙の対策本部を県連内に設置した。

 党本部は告示を直前に控えた6月29日に無党派層対策として歌手で参院議員の今井絵理子氏を派遣した。県庁前で市議選候補者との演説会を開くなど組織を挙げて支持拡大に取り組む。

 県連幹部は「市政、県政を取り戻すためにも落とせない選挙だ。必死で取り組む」と重要性を強調した。

最終更新:7/3(月) 5:00
沖縄タイムス