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歌人・俳人が対談 熊楠生誕150周年記念

7/3(月) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市で後半生を過ごした博物学者・南方熊楠(1867~1941)の生誕150周年を記念した「田辺市熊野短歌大会・俳句大会」が1、2の両日、同市新屋敷町の紀南文化会館であった。歌人・俳人の対談や応募作品への選評などがあり、訪れた愛好者ら約800人が短歌・俳句の世界に浸った。

 大会はNHK学園と田辺市、南方熊楠翁生誕150周年記念事業実行委員会の主催で、紀伊民報など後援。NHK学園生涯学習フェスティバルとして開いた。

 熊楠も短歌・俳句をたしなんでおり、田辺湾の神島にある歌碑に刻まれた「一枝も心して吹け沖つ風わが天皇(すめらぎ)のめでましし森ぞ」という短歌がよく知られている。

 1日に開かれた短歌大会では、和歌山市出身の歌人・道浦母都子さんとNHK学園短歌講座講師の吉川宏志さんが「恋のうた」と題して対談した。

 道浦さんは「祖父と熊楠さんは少し親交があったようで、よく父から話を聞いていた。今日は来させていただいて光栄」と話し、吉川さんも「古典和歌だと詠われる自然は桜や紅葉とかに限られるが、明治以降にたくさんの植物が詠われるようになった。これは博物学の影響もあったのかと思う」と指摘。道浦さんは「植物の姿を見るのがすごく楽しみで、歌を作るヒントにもなる」と応じた。

最終更新:7/3(月) 17:00
紀伊民報