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【特集】南高梅に何が? 取引価格が2倍に…

7/3(月) 15:38配信

毎日放送

紀州・和歌山の名産品といえば梅ですが、いまこの梅が盗まれる事件が相次いでいます。背景には何があるのでしょうか。

梅泥棒が多発!

Q.梅泥棒が入ったというのは本当ですか?
「去年の11月に。500以上の樽を並べていて。そのうちの300くらいを持っていかれた」(盗難被害にあった天野さん(仮名))
Q.300個も持っていかれたんですか?
「そうです」

和歌山県みなべ町で40年以上にわたり梅干しを作っている天野さん(仮名)。去年11月、倉庫に泥棒が入ったといいます。樽1つには梅干し約10キロが入っていました。

Q.1樽いくらくらい?
「その時点では7000円」
Q.1樽7000円が300個ということは?
「7×3で210万円」
Q.200万円以上持っていかれたということですか?
「1年間梅で生活している。盗まれたことがショックでね」

梅泥棒は倉庫の表口から鍵を壊して侵入し、さらに裏口の鍵を開けて大型トラックで乗り入れ、5~6人がかりで梅干しが入った樽を運び出したとみられています。

価格高騰の理由

実は去年から、梅干しが樽ごと大量に盗まれる被害が相次いでいるのです。まさに「梅クライシス」。その理由を探るべく、市場にやってきました。

Q.これ全部梅?
「埋め尽くされているのはほぼ南高梅です」(田辺中央青果 那須厚司専務)

紀州が誇るブランド梅「南高梅」の取り扱いが日本一多い南紀田辺地方卸売市場。多い時期には1日120トンもの梅が取引されています。ただ、今年はいつもと様子が違います。

「去年の平均価格に対してほぼ倍」(田辺中央青果 那須厚司専務)
Q.倍になっているんですか?
「農家と話しているとかなり凶作だねと」

今年は梅が不作で、出荷量は例年の8割ほどだといいます。

「梅雨に入っても雨がなかったり」
Q.雨が降らないと梅は育たない?
「育たないというか実太りが悪い」

空梅雨で実を大きくするために必要な雨があまり降らなかったため、収穫量が激減。そのため梅の取引価格が、去年の1キロ200円ほどから今年は400円以上とほぼ倍に値上がりしているのです。市場に買い付けに来る梅干し業者などにとって、梅不足は深刻な問題。

「今年は取り合いですね。目が血走るような感じですわ」(買い付け業者)

梅泥棒多発の背景には、梅の価格高騰があったようです。

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最終更新:7/24(月) 16:29
毎日放送