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黒田総裁は「お辞めいただいた方がよい」、斬新さ欠けると中原氏

7/3(月) 5:00配信

Bloomberg

安倍晋三首相と長年にわたりパイプを持つ元日本銀行審議委員の中原伸之氏(82)は、任期満了まで残り1年を切った黒田東彦総裁の再任が取り沙汰されていることについて、「長くやっていると惰性に陥り斬新なアイデアが湧きにくくなる」と述べ、「お辞めいただいた方がよい」との見方を示した。

中原氏は6月29日のインタビューで、次の5年の任期のうちに「必ず異次元緩和の出口の話が出てくるので、その用意ができる人でないといけない」として、「来年は新しい総裁を迎えた方がよい」と語った。

黒田総裁は来年4月8日に任期満了となる。菅義偉官房長官は6月7日の衆院内閣委員会で、後任はデフレ脱却に理解のある人物がふさわしいとの見解を示した。ブルームバーグがエコノミスト43人を対象に6月5-9日に実施した調査で黒田総裁の後任候補について聞いたところ、回答した30人のうち黒田総裁の名前を挙げたのが20人と最も多かった。

中原氏は東亜燃料工業(現東燃ゼネラル石油)の元社長。1998年から2002年まで審議委員を務めた。早くから量的緩和の導入を主張し、01年3月に日銀が同政策を導入する端緒を開いた。安倍首相の父・故晋太郎氏の代からの後援者で、現在も首相の私的アドバイザーを務める。

新しいアコード

中原氏が日銀の人心一新が必要と主張するもう一つの理由に、政府と新たなアコード(協定)を結ぶ必要性を挙げる。その場合、「財政をどう入れ込むか」がテーマになると指摘。「金融専門家会議」を開いて異次元緩和の5年間を総括し、「次の5年間をどうするかを考えてもらったらよい」と語る。

中原氏によると、政府・日銀が13年1月に2%の物価目標を掲げた共同声明を発表した際、事前に金融専門家会議が開かれ、共同声明のたたき台が議論されたという。会議には、安倍首相、麻生太郎財務相、甘利明経済再生相(当時)、民間から中原氏、浜田宏一内閣官房参与、本田悦朗現スイス大使、岩田規久男現日銀副総裁らが参加した。

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最終更新:7/3(月) 10:31
Bloomberg