ここから本文です

トヨタ、需要が変われば工場も変わる-ケンタッキー工場を抜本的刷新

7/3(月) 9:36配信

Bloomberg

トヨタ自動車の主力セダン「カムリ」は2016年、15年連続で米国で最もよく売れたセダンとなった。そんなカムリでさえ、米国でファミリー向け自動車の需要がセダンからスポーツ型多目的車(SUV)に劇的にシフトしていることと無縁ではいられない。

米国内のカムリ主力工場は、世界のトヨタの組立工場の中で最も広い米ケンタッキー州のジョージタウン工場だ。しかし今年4月の稼働率は80%にとどまり、辛うじて黒字の操業だったと同社の製造担当バイスプレジデント、ダン・アンティス氏は指摘する。

トヨタは世界の工場で車づくりの方法を見直している。ジョージタウン工場の2大生産ラインは現在カムリとその上級車種「アバロン」のみにしか対応できないが、ピックアップトラックとSUVが17年1-5月に米新車販売台数の約6割を占めたことを踏まえると、メーカーはどこも、このようなマンモス工場を単一車種、それもセダン専用で操業し続けてはいられない。

そこでトヨタは、ジョージタウン工場で生産可能な車種を「カローラ」や「RAV4」を含め11に増やし、消費者の好みの変化に迅速に対応できるようにするため、13億ドル(約1500億円)を投じるなど全面的な工場刷新に着手。35年前の誕生以来初めてカムリのデザインを全面的に改め、すべて新しい部品にした。需要に応じ生産ペースを調整しやすくするための工業用ロボットを導入して効率化を高めたり、金属部品の加工が迅速に行えるレーザー溶接なども導入する。

トヨタは、ジョージタウン工場の刷新を複数車種間での部品共通化のひな形として他工場にも広げ、世界的な部品生産コストを抑えて収益性の向上につなげたい考えだ。

原題:Toyota’s Largest Car Plant Is Getting a Radical Makeover for the SUV Era(抜粋)

John Lippert

最終更新:7/3(月) 9:36
Bloomberg