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御岳山に「塗師屋秋道」 漆塗り伝統工芸士が工房構える  /東京

7/4(火) 9:35配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 漆塗りの伝統工芸士である塗師の秋道恵一さんがこのほど、青梅市武蔵御嶽神社の社殿の漆塗り替えを機に御岳山に工房「塗師屋秋道」(青梅市御岳、TEL0428-78-8449)を構えた。(西多摩経済新聞)

 工房は同山宿坊の「南山荘」(片柳茂御師)そばの古民家。秋道さんは滋賀県彦根市の出身。祖父の留吉さん、父で2代目の貞治さんに次いで「秋道漆工芸社」の3代目。

 「宮大工になりたかったが6人の兄弟子に勧められ、父の7番目の弟子になった」と秋道さん。13年ほど修業し、31歳のとき漆塗りの伝統工芸士の国家試験に合格。近畿圏2府4県で一番若い合格者として一躍、名を知られた。仏壇、社寺建築・修復で全国を回り、関東では東京上野東照宮、鎌倉建長寺の修復などに参加。東照宮修復で知り合った鈴木美術漆工芸社長から数年前、武蔵御嶽神社の社殿修復を依頼され一昨年、引き受けた。
 
 秋道さんが中心になり6人の職人が修復に携わり、2015年7月~2016年10月の1年半掛かり漆塗り替えが終了。その間、6人の職人は30ある宿坊に2週間ずつ泊まった。

 秋道さんは同神社の修復終了を機に御岳山を根拠に関東、東京圏で仕事をすることを決意。関東の知り合いの工務店、宮大工からの仕事依頼でやっていけると判断した。本職の社寺建築・修復のほか、「仏壇、調度類、わん、盆などの小物漆器類、土産用の髪かんざしなど漆塗りの注文があれば何でも受ける」と意欲を見せる。

 秋道さんは「漆製品は高価なものというイメージがあり最初から敬遠されるが、直接取引にすれば納得してもらえる。私は作った人から使う人へじかに手渡すやり方を心掛けている」と話す。

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