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モノづくり力の水平展開を目指す東芝、キーワードは「デジタルツイン」

7/4(火) 13:10配信

MONOist

 東芝は「第28回 設計・製造ソリューション展(DMS2017)」(2017年6月21~23日、東京ビッグサイト)に出展。2016年4月に発表した「Meister DigitalTwin(マイスターデジタルツイン)」を中核に据えた一連の製造業ソリューションについて訴求した。

【東芝のMeisterシリーズの位置付けと役割の画像】

●現場のデータモデルごと提供する東芝の強み

 東芝では、以前から展開していた製造業向けICTソリューションを「Meisterシリーズ」として再編。2014年から展開し、徐々に機能の拡大などを進めてきた。さらにこれらを2016年4月に再度高度化し「次世代ものづくりソリューション」として展開。現場のIoT(モノのインターネット)データの収集や蓄積、活用を支援し、エッジからクラウドまで一元的なソリューションを提案してきた。

 DMS2017の中心ソリューションとして価値を訴求していたのが「マイスターデジタルツイン」である。マイスターデジタルツインは、同社の統合ビッグデータソリューション(GridDBなど)を活用し、一元的にデータを蓄積できる情報プラットフォームである。ストレージだけでなく、それぞれの現場に最適なデータモデルを提供できることが特徴だ。

 工場などの現場では、さまざまな機器や設備が、それぞれに最適化された通信プロトコルやデータモデルなどを使用しており、そのままデータだけを一元的に吸い上げても、効果的な分析や活用は行えない。東芝では、半導体や産業機械、医療機器などさまざまなモノづくりを行ってきた経験を生かし、製造現場におけるデータを最適なデータモデルとして構築することが可能だという。

 東芝 インダストリアルICTソリューション社 インダストリアルソリューション事業部 デジタルトランスフォーメーション推進部 新商品企画・新事業創造担当 参事の福本勲氏は「東芝は製造業としての立場で産業機械から医療機器、半導体、社会インフラまでさまざまな製品を作ってきた経験がある。IoTやスマートファクトリーではまず『つなげる』領域で苦労することが多い。東芝では自社の経験も生かし、それぞれの製造現場に最適なデータモデルなどを含めて提供できることが特徴だ」と述べている。

 東芝ではモノづくりソリューションの展開において、さまざまな外部企業との連携も推進。2015年にはGEとIoT基盤「Predix」の実証で提携を発表している※)。その他、オムロンや米国Intel、Cisco Systems、IBM、Microsoftなどとも協力し、エッジコンピューティングからクラウドまでを一元的なソリューションとして提供できる体制を構築している。

※)関連記事:東芝が産業用機器向けIoTでGEと協業、「Predix」による実証を開始

 福本氏は「エッジからクラウド基盤まで一貫して提供できる体制を作る。市場の変化が早い中ではエコシステムとしての展開を強化していく必要がある」と述べている。

最終更新:7/4(火) 16:39
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