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【ボクシング】ストイック王者・久保隼が唯一購入を考えたモノとは

7/4(火) 16:45配信

東スポWeb

 ストイック王者の心を揺さぶったのは――。WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼(27=真正)が9月3日に島津アリーナ京都で同級2位のダニエル・ローマン(27=米国)を相手に初防衛戦を行うことが3日、発表された。久保はテレビも車も持たず、とにかく物欲がないことを本紙に明かしていたが、最近になって一つだけ購入するかどうか真剣に悩んでいるモノがあるという。

 久保は今年4月の世界初挑戦で王座を獲得。「目標としていたものが形になった」と淡々と喜びを語っていたが、王者になってからの行動も、とにかく控えめだ。

 この日の会見にはベルトを持参したものの「僕一人で(ケースを)開けて見たりすることはないですよ」。世界王座のベルトとなれば、獲得直後は飽きることなく眺めたり、実家などで大切に保管するボクサーもいる。だが、久保は日常生活でも「布団に入っていて天井を見て『俺、世界王者になったんやなぁ』と、たまに思うことがある」と言うほど素っ気ない。

 とはいえ、世界の頂点に立ったとなれば、急に羽振りが良くなり、車や身に着けるものが一気にグレードアップするのはよくある光景。しかし、そんな“定番”は久保には全く当てはまらない。

「ボクシングに関係ないものは必要だと思わない」のがポリシーで、住むのは6畳一間のジムの寮。部屋にはテレビも置かない生活を続けている。愛車と言われても自動車を所有していないため、長らく使っている自転車が相棒。それも、いわゆるママチャリだ。

「まだ自転車乗ってんの?とか言われることもありますけど、車とか必要ないですから」と、ここでも我が道を行くが、朝のロードワークに“愛車”で出かける際には思うところがあるという。

「僕の自転車にはギアが付いてないから、坂道だとマウンテンバイクとかにサーッと抜かれるんですよ。あれはいいなぁ」

 もちろん、王者になった久保なら経済的に、数十万円もするロードバイクのような“高級車”の購入は、すぐにでも可能だろうが、そこにもためらいがある。

「あれってカゴが付いてないから不便なんですよ…」

 カゴがないと練習に行く時に着替えが入れられない=ボクシングには不要というのが久保の考え。極めて実用的な理由が唯一に近い“王者の物欲”を抑止している。

 もはや修行僧のようだが「試合に向けていろいろと気づかされることがある。それで今回も楽しめたら」と、リングに上がるまでの過程に楽しみを見いだしている様子。ここまでストイックなら「王者になるより難しい」と言われる初防衛戦も難なくクリアしそうだ。

最終更新:7/4(火) 16:45
東スポWeb