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【ラグビー】2季ぶりヤマハ復帰 五郎丸の代表入り阻む助っ人FB

7/4(火) 16:45配信

東スポWeb

 ラグビー・トップリーグ(TL)のヤマハ発動機へ2季ぶりに復帰した元日本代表FB五郎丸歩(31)が3日、静岡・磐田市内のヤマハスタジアムで会見を行った。チームのTL制覇を誓った一方で、日本開催の2019年W杯に向け期待される代表復帰については慎重な姿勢。その裏には、チームで定位置の確保すら難しい過酷な現実が待ち受けている。

 2015年W杯イングランド大会で日本人初のベストフィフティーンに選出された五郎丸は、16年2月に移籍したスーパーラグビー(SR)のレッズ(オーストラリア)、同年夏に加入したフランス1部リーグのトゥーロンを経てプロ契約選手(移籍前は社員選手)として古巣に復帰した。

 五郎丸は出戻ったことに「出場機会が少なく、これ以上、海外にいるとパフォーマンス的、メンタル的に難しい。もう一度日本で自分をつくり直したい」と説明。強い決意を持ってヤマハ復帰を決めた一方、再び桜のジャージーに袖を通すことには「自分に(復帰の)意思がある、ないと言える立場ではない。まずはヤマハでしっかりやって日本代表にふさわしい選手になれるようにしたい」と言葉を選んだ。

 あくまで慎重だったのは代表復帰を目指す前に、ヤマハで厳しい現実を克服しなければならないからだ。特にヤマハでFBのポジションを争うのは昨季TLのベストキッカーで192センチ、102キロの南アフリカ出身のゲラード・ファンデンヒーファー(28)という強力な助っ人だ。

 早大時代から五郎丸が師事するヤマハの清宮克幸監督(49)は「(ファンデンヒーファーは)黙って15番(FBの背番号)を渡すつもりはないだろう。2年連続でベストキッカーを狙っている」と話し、愛弟子のためにポジションを空けることはないという。

 指揮官はファンデンヒーファーをWTBでも起用するが「HOがスローインするように、FBがキックを蹴るのがしっくりくる」。つまりFBが本職の五郎丸は昨季のベストキッカーを上回るパフォーマンスを示さなければ、定位置を確保できない。となれば日の丸を再び背負うことは、ほぼ不可能なわけだ。

 逆に強力なライバルからスタメンの座を奪取できれば、日本代表への復帰も見えてくる。清宮監督も「ヤマハのメンバーとして日本一になれば、代表にふさわしい選手として選ばれることはあるでしょう」と、青写真を語った。

 ひとまず指揮官からは、合流初日の状態を「思ったより状態はいい」と合格点を与えられた。このままコンディションを上げて、まずはトヨタ自動車とのTL開幕戦(8月18日)で15番のジャージーを勝ち取れるのか。日本代表復帰の試金石となりそうだ。

最終更新:7/4(火) 16:45
東スポWeb