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“強すぎる”カープにつけいる死角はあるのか

7/5(水) 16:03配信

スポーツ報知

 広島が強い。4日現在で75試合を消化し、47勝27敗1分けの貯金20。2位・阪神との差は7ゲーム。すでに巨人、中日、ヤクルトの自力優勝が消滅しており、最速の優勝マジック点灯はオールスター明けの17日だ。まぁ、ここまで早いM点灯はないだろうが、2位に17・5ゲーム差をつける歴史的独走Vだった昨季でも、マジックがついたのは8月24日だから、それを上回るのは間違いなさそうだ。“強すぎる”カープに、果たして死角はあるのだろうか。

【写真】1日の中日戦で1試合3発を放ったエルドレッド

 【打撃】

 1~8番まで弱点らしい弱点がない。「8番・捕手」の会沢でさえ3割近い打率を残している。チーム打率2割7分6厘は12球団トップ。83本塁打、56盗塁はリーグトップ。チームの得点圏打率も12球団で唯一の3割超え。破壊力、機動力に加えて勝負強いのだから、手がつけられない打線だ。

 当然のように得点数は12球団トップの399。1試合平均5・32点取るのだから、投手は4、5点までなら取られてもオッケーの計算だ。球団のシーズン最多得点は1978年の713(当時は130試合制だが)。今のペースならこれを超えることになる。

 【投手】

 防御率3・32は阪神に次ぐリーグ2位だが、先発投手のクオリティスタート(6回以上投げて自責点3以下)率は75試合中47試合でリーグトップの62・7%。先発はきっちりと試合を作っている。

 2年目の岡田と交流戦から先発に転向した薮田が、それぞれ7勝。1か月以上離脱していたジョンソンが復帰し、昨季の最多勝投手である野村も4勝止まりながら防御率2・66と安定。“負けない男”大瀬良も無傷の5連勝。岡田、薮田は1年間働いたことがないだけにこれからが正念場になるが、これだけ駒がそろっていれば大型連敗は考えづらい。

 【守備】

 つけいるスキがわずかにあるなら守備か。42失策は50の阪神、43のヤクルトに次ぐリーグワースト3位。遊撃の田中はリーグワーストの10失策を記録している。鉄壁の守備を誇る菊池もコンディション不良を抱えており、無理は出来ない状況だ。

 もう一つ、盗塁阻止率はリーグワーストとさっぱり。企画された盗塁は56で、45盗塁を決められている。阻止率は石原が2割、会沢に至っては1割台。トップの阪神・梅野が4割近いのだから、半分程度にとどまっている。盗塁はほぼフリーパス状態といえる。

 【結論】

 死角はほとんどない。数字を並べれば並べるほど強さが際立つが、強いてあげれば守備。特に捕手だ。実は投手陣の264四球もリーグワーストの数字。ライバル球団は粘り強く四球を選んで、足を絡めた攻撃を仕掛けることで活路が見えてくるか。担当記者として広島のV2を見たいのはもちろんだが、セ・リーグが盛り上がるためにも他球団の奮起にも期待したいところだ。(記者コラム・角野 敬介)

最終更新:7/5(水) 18:34
スポーツ報知