ここから本文です

「国際バカロレア」活用でグローバル人材の育成を

7/4(火) 10:00配信

ベネッセ 教育情報サイト

文部科学省の有識者会議は、世界で活躍するグローバル人材を育成するために、国際バカロレア(IB)を活用することを提言する中間とりまとめを公表しました。
IBとはどういうもので、今後どのような活用がなされていくのでしょうか。

2020年に目標200校…まだ45校

IBは、もともと各国から集まった国連職員などの子どもに、国境を越えた大学入学資格を得させようという発想で、1968(昭和43)年、スイス・ジュネーブにIB機構の本部が創設されました。ただし、資格取得にとどまらず、教育プログラムを通じて、国際社会に貢献できる全人教育を目指しているのが特色です。

大学入学資格の取得を目的としたディプロマ・プログラム(DP)から始まって、日本では中学生に当たるミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)、幼稚園・小学校に当たるプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)など、初等中等教育の各段階にわたってプログラムが広がっています。

日本でのIB認定校は、インターナショナルスクールが中心でしたが、最近では学校教育法に定める「1条校」にも増えてきています。2017(平成29)年4月現在の認定校数は45校(前年度比3校増)で、うち1条校は20校(同2校増)です。認定校をプログラム別に見ると、DPは31校(他に候補校13校)、MYP13校(同7校)、PYP22校(同17校)となっています。

政府は「2020年までに国際バカロレア認定校等を200校以上に増やす」(2016<平成28>年12月の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」)という数値目標を掲げています。しかし、候補校も含めた延べ数にしても、やっと103校という状況ですから、まだまだ力を入れなければいけない状況のようです。

手をこまねいているわけではありません。2013(平成25)年度からは、一部の科目を日本語で実施できる「日本語DP」を導入しました。ただし、日本語DPの導入校は8校にとどまっています。

一方で、37大学がIBを活用した入試を既に行い、12以上の大学が導入の検討を行うなど、国内でもDP取得者への期待が高まっています。

1/2ページ