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”体当たり事件”の全責任を認め謝罪したベッテル、FIAによる追加制裁はなし/F1

7/4(火) 8:28配信

motorsport.com 日本版

 アゼルバイジャンGPの決勝、セーフティカーラン中に先頭を走っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)にブレーキテストをされたと感じ、激怒したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は抗議とともにハミルトンに”体当たり”をした件について、FIAは彼に科した10秒のストップ&ゴーペナルティが妥当だったか再調査していたが、追加制裁は行われないことが決定した。

【写真】赤旗中断中、ベッテルとの接触によるハミルトンのマシンのダメージに応急処置を施すメルセデススタッフ

 フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネとともに、ベッテルはFIAのジャン・トッド会長や他のFIA上層部とバクーでの事件についてのミーティングを行った。

 会議では議論を呼んだハミルトンへの”体当たり”事件を見直され、ベッテルは起きたことに対して全責任を認めたという。

 その経緯と、これから個人的に若手レースドライバーの育成に携わっていくとした4度の世界チャンピオンの取り組みを踏まえ、FIAはこの問題に対するさらなる処置をとらないことを決めた。

 FIAの声明によると「今回の出来事については、FIAのジャン・トッド会長は問題を終結させるべきだと決定した」という。

「それにもかかわらず、違反が重大でありネガティブな影響があるため、このような行動が繰り返されれば、すぐさまFIA国際裁判所に委ねられるとFIAのジャン・トッド会長は明確に示した」

インシデントの影響を懸念しているFIA

 今回の会議では、FIAがハミルトンとベッテルの接触の背後にある状況を再検討し、その後の行動につながる根拠があったかどうかを調査するため、事件についての議論を行った。

 トッドやスポーツ部門のFIA副会長グラハム・ストーカーや、書記長のピーター・バイエル、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングや副レースディレクターのローレン・メキーズらが、今回の件の証拠を精査するパネルとして出席した。

 彼らが、さらなる処置が必要だと判断していた場合、トッド会長はFIA国際裁判所にベッテルを告訴することもできた。

 FIAは月曜日の”プラン”について黙秘をしていたが、月曜夜に声明が出された。FIAはバクー後、ベッテルの行動がジュニア・カテゴリーのドライバーたちに悪い影響を与えることを懸念していたという。

 声明では「FIAは、このインシデントの影響が広がることを深く懸念している」と記されている。

「あのような行動が、世界中のファンや若いドライバーたちに与える影響を第一に考え、第二にFIAのイメージや、スポーツの名声へのダメージを考慮した」

 トッド会長はこの件について「トップレベルのスポーツは、感情が爆発する可能性があるような、激しい環境で行なわれている」とコメントした。

「しかし、そのプレッシャーを冷静に対処し、スポーツのレギュレーションを尊重するだけでなく、彼らが楽しんでいる高いステータスに見合ったようなやり方で、自分たち自身を管理しなければならない」

 ベッテルは若手ドライバーの育成に尽力するという提案を行ったが、一方でトッドは年末までのあらゆる交通安全活動から、彼を除外することを決定した。

 また、ベッテルはFIAへの謝罪だけでなく、公式に謝罪を行うようだ。

フェラーリの声明

 フェラーリは発表が行われた直後にウェブサイトで短い声明を発表。FIAの決定と、ベッテルがスポーツのイメージ向上に取り組んでいくことを歓迎した。

「本日パリで開かれた、FIAの代表者とスクーデリア・フェラーリのドライバーであるセバスチャン・ベッテルのミーティングは、アゼルバイジャンGPで起きた事件での位置付けを明確にする目的で行われた。スクーデリア・フェラーリはドライバーが謝罪すること、彼が個人的にスポーツのイメージ向上に取り組んでいくことを特筆する」

「スクーデリア・フェラーリは、FIAの主導権への支持を確認し、統治組織の価値と目標を共有する」

Jonathan Noble