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諏訪市長が陳謝 板沢のごみ最終処分場計画

7/4(火) 6:00配信

長野日報

 諏訪市の金子ゆかり市長は3日夜、湖周行政事務組合が同市板沢で計画するごみ最終処分場について、下流域に当たる辰野町の竜東4区でつくる板沢地区最終処分場建設阻止期成同盟会と同町役場で懇談した。市長は「(公表までの)手続きで怒りを持たれていることは申し訳ないと思う」と陳謝。住民からは「有賀峠を越えて建設するのはやめてほしい」「白紙撤回を」など反対意見が相次いだ。

 組合が昨年10月に最終処分場の建設地を公表後、用地選定を担った諏訪市の金子市長と辰野町の住民が懇談するのは初めて。住民は期成同盟会役員を中心に約60人が出席した。

 金子市長は冒頭、各地で最終処分場について課題があることを踏まえ、「同盟会の皆さんの心配や疑念は十分想像できる。われわれの努力が行き届いていないと感じている」と説明。「まずは感じている思いや疑問を聞かせていただきたい」と述べた。同盟会顧問の加島範久町長は「期成同盟会の思いを理解してほしい」とした。

 期成同盟会長の林龍太郎・辰野町平出区長は「懇談会が実現したことは出発点に立ったとの思い」とした上で、「(隣接する自治体は)信頼を持って進めるのが筋。処分場計画は信頼関係を壊そうとしており、非常に残念」と述べた。

 参加者からは「板沢に造れば辰野から反対が出るのは明白。押し切るつもりだったのか。感情が軽視されている」「行政の境ではなく、地形の境で考えないと駄目」などの声が上がった。

 金子市長は、辰野町の住民の理解が得られなければ「(予算の)執行はできない」とし、「対話を重ねていい知恵を出したい」と述べた。

 終了後、金子市長は「組合の正副組合長に報告して考えたい。手法に対する疑念があることは確か。信頼関係をつくることが大事だと考えている」、林会長は「有賀峠を越えないでほしいという町民の願いに対する答えとして論点がずれている。市長の『町民の同意なくして執行しない』との一言については成果があった」と話した。

最終更新:7/4(火) 6:00
長野日報