ここから本文です

被告「実感なく人ごとだった」 <千葉市女性殺害公判>

7/4(火) 9:43配信

千葉日報オンライン

 初公判では、茅野さんが殺害された事件のほか、別の女性宅に侵入した二つの事件についても審理された。弁護側の被告人質問で藤長被告は、3件とも金品目当てに1人暮らしの女性宅を狙い、無施錠の玄関ドアから侵入していたことを明かした。

 藤長被告は3件とも、日曜日にそば店のバイトを終え午前0時ごろ帰宅し、夕食をとり、スマートフォンをいじった後、仕事が休みの月曜日未明に犯行に及んだ。ニット帽とマスク、手袋、柄の部分に布巾を巻いた包丁を用意し、徒歩で自宅周辺のアパートを物色。室内の点灯状況と玄関の施錠を確認したという。

 3月7日の会社員女性宅では「オートロックの門が開いていた」(藤長被告)。検察側によると、女性は日曜日で買い物などから帰宅し「荷物が多くて気を取られ、玄関のカギをかけ忘れたかも」。翌週14日に侵入された会社員女性は友人の結婚式に参列して帰宅し「疲れてカギをかけ忘れたかもしれない」と話した。

 4月4日。茅野さん宅は2件目の女性と同じアパートだった。「前回にうまくいった。またそのアパートに入ろうと思った」と藤長被告。これまでと同じように、玄関ドアを少し開けて靴を確認。玄関に入り1~2分じっとして、暗さに目を慣らしたという。

 藤長被告に気付いた茅野さんは恐怖におびえ、悲鳴をあげた。藤長被告は、包丁で脅されパニック状態となった茅野さんに焦り「静かにさせようと考えて首を刺しました」。

 3件とも「実感はなかった」という藤長被告。「こういうことをして、なぜ今まで人ごとでいられたのか。自分の考え、思想に驚き、恥ずかしく思っている」とし「どういった刑が下されるか分からないが、生きている限りは自分がしたことを忘れず、犯罪者となった原因を考え続けたい」と述べた。