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地方が日本席巻も可能 ジャパネットたかた創業者講演

7/4(火) 14:20配信

両丹日日新聞

 地域発展への包括協定を結ぶ但馬信用金庫と福知山公立大学とで企画した合同経済講演会が1日、京都府福知山市西小谷ケ丘の公立大キャンパスであった。テレビを使った通信販売大手、ジャパネットたかた創業者の高田明さん(68)が、地方の中小企業が全国へと名をとどろかせる成長を遂げた自身の体験談をもとに、福知山が元気になる秘訣について語った。

 協定は5月に結ばれ、講演会は事業具体化の第1弾。公立大の学生や一般市民ら定員いっぱいの250人が訪れた。

 高田さんは、長崎県平戸市生まれ。京都の機械メーカーでの海外勤務を経て74年に実家のカメラ店に入社、86年に分離独立して同県佐世保市に構えた会社が後のジャパネットたかたに成長した。お茶の間に語りかけるハイトーンボイスでの商品説明で人気を博した。15年に引退し、今は別会社を設立している。

 講演会の演題は「夢持ち続け日々精進-地域発 地域拠点の中小企業成長論」。高田さんは「今を生きる」ことが大切と訴えた。

 「おいおい。『今を生きるなんていわれなくてもわかってますよ』といわれるでしょう?」と切り出した後、「でもね。つもりになってませんか?」と続けた。

 つもりになっていた自身の体験談がテレビ通販でのこと。ここで「カラオケセット2万9800円。金利手数料ジャパネット負担」とおなじみのフレーズを披露。お得感が伝わってくるが、最初からできたわけではないと振り返る。

 「頑張って説明するけれど売れない。なんでかというと『伝えたつもりだったから』」。お茶の間の向こうにいる人が理解をして初めて伝わったことになる。どう頑張ったのか。何を頑張ったのかで「今を生きる」の質が変わる。高田さんは「つもりになっている自分はいませんか?」と再び会場に尋ねた。

 ジャパネットたかたの売り上げが伸びてきた時に、株式上場や東京移転への勧めを受けたが、必要性を感じなかったという。

 地方だから不利というのは初めから負け試合。「福知山は京都の端のほうで、京都市内が中心とかいうのが間違っている。学歴や格差だというだけで負けているんです」と訴えた。

 福知山城初代城主の明智光秀が政治手腕に優れていた点をもっと掘り起こして外に伝えていくことや、地元の多職種がコラボして福知山の魅力を発信していくことなどを例に挙げ、やり方によっては地方都市でも日本を席巻するまちになれる可能性があるという展望を語ると、会場内から大きな拍手が起こった。

両丹日日新聞社

最終更新:7/4(火) 14:20
両丹日日新聞