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naNami、声だけで届けることの意味や表現を提示したカバーライブ/レポート

7/4(火) 23:10配信

MusicVoice

 シンガソングライターのnaNamiが6月18日に、東京・二子玉川KIWAで単独公演『この歌がいつか誰かの決心になりますように リリースライブ』をおこなった。4月26日にリリースされたアニソンカバーアルバム『この歌がいつか誰かの決心になりますように』のリリース記念ライブで、昼と夜の二部構成で届けられた。鍵盤に、にしのえみ(Key)を招き、全編アコースティックスタイルで披露。二部では「はじめてのチュウ」や「世界が終るまでは…」に加え、オリジナルの新曲も織り交ぜメッセージ性の強いステージとなった。8月26日には同所でワンマンライブの開催も発表した。今回はその二部のもようを以下にレポートする。

最高の思い出をもらった存在は音楽

 落ち着きのある空間には、naNamiのパートナーであるアコースティックギターと、本日のサポートメンバーである、にしのえみの鍵盤が置かれていた。開演時刻になると、会場の明かりが落とされ西野がステージに登場し、温かいエレピの音色が会場に響く。その音に導かれるようにnaNamiがステージに登場。温かい拍手で迎えられた。ギターを手に取り、1曲目はアニメ『キテレツ大百科』のOPテーマの「はじめてのチュウ」。ゆったりとした曲調のなか、空気を多く含んだ、優しい歌声に会場は包まれた。

 2曲目はガラッと曲調を変え、オリジナルの新曲「いけない口づけ」を披露。キスというワードをテーマに、ファンキーなアコギのカッティングに力強い歌が印象的な楽曲。先ほどとは180度違う情熱的な歌い方で、二面性を打ち出していく。カバー曲を披露した後にnaNamiが想う同じテーマの楽曲を披露していくという。

 そして、続いてはアニメ『スラムダンク』のEDテーマ「世界が終るまでは…」を披露。少し肩の力を抜いた歌い方で、“終わり”の中にも微かな光を覗かせるような、naNamiの世界観で歌唱。90年代を思い出す、どこかノスタルジックな気持ちにさせる瞬間だった。続けて、オリジナル楽曲「灰人」を届けた。彼女が想う“世界の終わり”を表現した楽曲は、会場の空気を重苦しく一変させる程、鬼気迫るものだった。

 LOOPER(演奏を録音し繰り返し再生させる機器)を使用したナンバー「secret base ~君がくれたもの~」では、naNamiがアコギのボディを叩き、パーカッションのように演奏。それをループさせ、それを伴奏の一部とし、にしのの鍵盤と歌で届けた。naNamiは手拍子を促し、会場全体でグルーヴを作り上げていく。

 naNamiは「最高の思い出をもらった存在は音楽。恋をした時、孤独を感じた時だって、音楽が助けてくれていたような気がしています。音楽を始めて10周年、夢と私の楽曲を作りました」と最高の思い出について語り、「君と生きている」を届けた。自身の幼少期を振り返るような歌詞が、リアルに響き渡る。少し切なさも漂うメロディに観客も酔いしれていた。

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最終更新:7/4(火) 23:10
MusicVoice