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『ジョン・ウィック2』:今度は映画史上最多の141人を殺害!(2)

7/4(火) 18:02配信

Stereo Sound ONLINE

Stereo Sound ONLINEで映画評論家・久保田明さんによる映画コラム「映画の交叉点」。今回は『ジョン・ウィック:チャプター2』のその2をお届けする。(Stereo Sound ONLINE編集部)

『ジョン・ウィック2』:伝説の殺し屋は“フーテンのジョン”



■監督はかつてキアヌのスタントを務めた人物

 前作につづいて演出を担当したチャド・スタエルスキは、スタント&アクション・コレオグラファー(振り付け師)として24歳のときに映画界入りした。

 『マトリックス』でキアヌのスタント・ダブル(代役)を務めた旧知の人物で、ブランドン・リーの『クロウ/飛翔伝説』(1994年)や、『300 <スリーハンドレッド>』(2007年)、『エクスペンダブルズ』(2010年)などに参加したあと『ジョン・ウィック』で監督デビューを遂げる。

 少年時代に千葉真一主演の『ザ・ストリート・ファイター』(邦題『激突!殺人拳』/1974年)が大好きだったキアヌ唯一の監督&助演作『ファイティング・タイガー』(地下格闘技大会を題材にしたアメリカ・香港合作のクンフー映画。終盤に、あまり上手くないのがご愛敬だけれど、キアヌのノンストップ・クンフー・シーンが用意されている/2013年)にもスタエルスキはスタントで参加しており、このとき、キアヌが出演を打診されていた『ジョン・ウィック』の企画が相談された。

 これまで1本の映画で主人公が殺害した敵の人数は、シュワちゃんの『コマンドー』(1985年)が74人という記録を保持していたのだけれど、これを『ジョン・ウィック』が84人で更新。今回の『ジョン・ウィック:チャプター2』ではさらに増えて、141人があの世に旅立ってしまった。

 上映時間が2時間ほどなので、単純計算しても1分にひとり以上を殺してしまうハイスパートぶり! こうなると作品はいっそうヴァイオレンス・ファンタジーの色合いを帯びることになる。

 100人以上を殺しても爽やか。胃もたれしないのがキアヌの強みだ。すでにシリーズ第3作の製作がアナウンスされており、次はさらにとんでもない事態が巻き起こること必至なんである。

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最終更新:7/5(水) 15:23
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