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一強のおごり?自民はなぜ大敗したのか。石破氏に聞いた

7/4(火) 13:07配信

ホウドウキョク

都民ファーストの会の圧勝だった東京都議会議員選挙。自民党は、なぜ大敗したのか。ポスト安倍候補の一人、自民・石破 茂前地方創生担当相に聞いた。

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こんなに反応の悪い選挙は初めて

ーー都議選を振り返って
「正直言って初日から今まで経験したことのない程きついものを感じていた。長い間選挙をやっている者の勘。こんなに反応の悪い選挙は初めて見た。街頭演説にはそれなりに人が集まるが、選挙カーを走らすと、極端に言えばだれも手を振ってくれないというのは初めてだった。防衛大臣が「防衛省、自衛隊としてお願いしたい」という発言をする以前の初日、二日目から慄然とする厳しいものがあった。それに豊田議員、下村議員の件の上積みもあったが、底流からきつかった。」

国民の多くに疎外感

ーーきつい空気の原因は?
「国民が共感していなかったのではないか。例えば九条について総理が質問されて、「『新聞を熟読してもらいたい』というのはないでしょ」というのがあると思う。あるいは、獣医学部の問題にしても、意欲あるところは積極的に認めていくぞとおっしゃるけど、今まで国家戦略特区というのはそういうものではなかった。それも特定の集会でおっしゃるわけで、圧倒的多数のそれ以外の方たちが疎外感を持ったとしても不思議ではない。」

ーー安倍一強の弊害?
「我々政権与党の中にいるものが、これはおかしいなと思ったら、「それはおかしくないですか?」と言い続けなければならない。それは政権与党の中にいる者の責任。」

天才的な勘と爽快感

ーー小池さんが持っていて、安倍さんにないものは?
「小池さんが持っているのは、このタイミングで何を言えば多くの人が共感するかという天才的な勘。安倍一強と言われる中で、公然と「それはおかしい」ということを保守の立場、元自民の立場で言えること。その爽快感みたいなものがある。」

ーー反対者の意見も聞いていけば改憲は実現可能?
「反対している立場の人の話を聞くのは民主主義国家において私は大事だと思う。分からない方がいけないと畳みかけていくと、反対意見の方々は疎外感を持つ。迷っている人たちもたくさんいるので、そこにきちんと納得していただかないと、何も成功はしない。」

ーー麻生さんが新たな派閥を立ち上げたが、安倍一強に物言える体制になる?
「そうあってほしい。『ど真ん中で支える』ということは、総理のいうことをなんでも支えるということではなくて、「それは違うのではないか」と言えること。麻生さんは元総理だし、議歴もはるかに長いので、言える立場にある。元総理という立場だから、言わなくてはいけないことは国家のために言うべき」

ーー石破さんの立ち位置は今後どうなる?
「いろいろと言っては、「四面楚歌」「孤立無援」という言葉が紙面に踊るが、それを恐れていてはいけない。自民党の中で誰もものを言わないのはいったいどういうことかというのを、この選挙戦を通じて大変感じた。」

自民党は、数は減っても存在感を示していくことが大事

ーー今回の風は良い結果を生むのか?
「都議会の最大多数を都民ファーストの会が握った。民主党が多数を取った時の失敗の経過は小池さんが一番よくみている。だから風頼みで多数とってしまったけど、みんな不幸になってしまったということにはならないように小池さんは締めていくと思う。
野党自民党は、数は減ったけどどうやって存在感を示していくかが大事。我々が野党だった時に大震災があり、法律も書いた、予算案もこうあるべきではないかといった。数が少なくてもきちんとやっていくことが責任だ」

最終更新:7/4(火) 13:07
ホウドウキョク