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出力アップしたルノーのパワーユニット。”作業手順”の見直しで信頼性の向上も目指す

7/4(火) 13:18配信

motorsport.com 日本版

 ルノー製のパワーユニットは、アゼルバイジャンGPでマッピングに変更が加えられた。その結果出力アップに成功。ルノーのシリル・アビテブールによれば、新モードのマップにより、1周あたり0.2秒ラップタイムを向上させる効果があったという。

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 結果的に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、予選で2台のフェラーリを脅かし、そのチームメイトであるダニエル・リカルドは、10番手からのスタートだったにもかかわらず、レースの混乱に乗じて今季初勝利を手にした。

 ただその一方で、ルノーのパワーユニットには信頼性の問題が多発する結果にもなった。

 フェルスタッペンはフリー走行3回目でスロットルアクチュエーターの油圧に問題を抱え、ルノーのジョリオン・パーマーのマシンは燃料漏れにより大炎上することとなった。さらにフェルスタッペンは信頼性の理由によりQ3でエンジンを切る必要が生じ、レースでも序盤にリタイアすることとなった。パーマーはレコノサンスラップでイグニッションに問題が発生。トロロッソのダニール・クビアトも、電気が切れてしまったことでレースをリタイアしている。

 ルノーのエンジン・テクニカルディレクターであるレミ・タフィンは、アゼルバイジャンで起きたことを教訓にし、オーストリアGPへのアプローチを変更すると述べた。

「我々はマシンがコースに出る前に問題を発見できるよう、新しく、そしてより良い手順を導入することとした。そして、我々はこの分野に懸命に取り組んでいる」

 そうタフィンは語った。

「我々のカスタマーチームに、問題が同時に起きてしまった。我々はエナジーストア(バッテリー)の問題に悩まされてきたが、新しいエナジーストアは仕様が異なり、懸念を解消できる」

「ICE(内燃エンジン)については、最新仕様ではこれまでに発生した問題を解決している。オーストリアでは、この最新仕様のコンポーネントを使うため、これまで起きた不具合が繰り返されることはない」

 ルノーはオーストリアにアップデートは持ち込まないが、より多くのパワーを絞り出すことを目指すという。

「我々はバクーで見られたパワーの向上を、より確固たるものとする。そして、さらに多くのパワーをもたらすことを目指す」

 そうタフィンは付け加えた。

「新しいアップグレードを投入する予定はない。継続的にパッケージ全体を改善していくだけだ」

Ben Anderson