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散歩の出合い切り絵に 川崎・高津で企画展

7/4(火) 14:54配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ◆多摩区在住青木さん、地元の花や風景表現
 散歩の途中で出合った何げない風景を切り絵で表現した企画展が、川崎市大山街道ふるさと館(同市高津区溝口)で開かれている。約20年のキャリアがあり「趣味の切り絵作家」として知られる青木幸夫さん(69)=同市多摩区長沢=が制作した。「散歩道には魅力的な画題がたくさんある」と創作のきっかけを語る。

 市立中学校の国語科教員だった青木さんは、先輩教員の素朴な切り絵作品に引かれ独学で制作を開始。以来、石仏、草花、風景など身近なテーマで約300点を作品に表した。

 企画展には、散歩コースとなっている多摩区生田で見つけたモクレンやユリの花、丘の上から見た丹沢と富士山の風景、日本民家園(同区枡形)で披露された富山県・五箇山の民謡「こきりこ」などを題材にした6点を出品した。

 「出合いの感動から作品を構想する。散歩や旅行で偶然、表情豊かな仏像や美しい草花を見つけると作品に残したくなる。自分で見たものだけを大切にしている」と青木さん。

 写真、スケッチ、メモなどの記録を基に、作品の構想に1週間をかけることも。和紙や洋紙の色や風合いを大切にして着色の絵の具は一切使わず、紙だけで表現することにこだわってきたという。

 過去に竹林や大山街道をテーマにした企画展を開催してきた。独特の風合いが愛好者に人気で、市内の文化教室や市立中学校の講座で指導者として切り絵の魅力を伝えている。

 市立富士見中学校校長を最後に教職生活を終えた青木さん。高津区下作延のNPO法人教育活動総合サポートセンターで不登校の子どもたちの支援や、教育雑誌の書評執筆などの合間に創作を続けている。

 企画展は31日までの午前10時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは、同ふるさと館電話044(813)4705。