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紙に描いても彫刻、神戸で3人の美術家競演

7/4(火) 20:00配信

Lmaga.jp

神戸出身あるいは神戸を拠点に活動する3人のアーティストの展覧会『拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング』が、「BBプラザ美術館」(神戸市灘区)で7月4日よりおこなわれます。

【写真】植松奎二《Floating Form-Invisible axis, Invisible axis-distance and angle》Project for BB PlazaMuseum of Art, 2017 7月4日より「BBプラザ美術館」(神戸市灘区)

出展作家は、植松奎二(1947~)、JUN TAMBA(1952~)、榎忠(1944~)で、いずれもベテランの、彫刻家。ところが展覧会名は「ドローイング」、つまり平面の表現となっています。これはどういうことでしょう?

本展では、ドローイングを紙の上に描いたものとする従来の概念を打ち破り、空間に金属や石を素材とする造形物を配置することも一種のドローイングではないか、逆に紙に描いたドローイングを彫刻と見なすことも可能ではないか、と考えます。第2次大戦後のイタリアで、ルーチョ・フォンタナがキャンバスをナイフで切り裂いて新たな空間概念を創出したように、本展では三者三様の表現を通して彫刻とドローイングの概念を拡張しようと試みるのです。

展覧会は、7月に植松奎二、8月にJUN TAMBA、9月に榎忠と、月替わりの連続個展としておこなわれます。作品は彫刻とドローイングが予定されていますが、個々の作品だけでなく、それらが配置された空間全体にも注目すべきでしょう。会期中には、三者による鼎談(7/30)、植松のパフォーマンス(7/30)、JUN TAMBAのイベント&トーク(8/5)、榎忠の祝砲パフォーマンス(9/3)もおこなわれます。全容を知るには少なくとも3度会場を訪れねばなりませんが、その価値があるはずです。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:7/4(火) 20:00
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