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文大統領「北朝鮮が平昌五輪に参加することを希望」…南北対話構想を具体化

7/4(火) 11:41配信

ハンギョレ新聞

大統領府でトーマス・バッハIOC委員長と接見 文大統領「北朝鮮参加の時は世界平和に貢献 習近平主席に会ったら北朝鮮説得を要請する」 バッハ「五輪の精神に合致、積極的に支持」  スポーツを切り口に対話の場を拡大する意志 大統領府、単一チーム・分散開催まで念頭 南北体育会談など北朝鮮の選択が「変数」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日「北朝鮮が(平昌(ピョンチャン)冬季五輪に)参加するならば、オリンピック精神を鼓吹することに貢献するだけでなく、我が地域と世界の平和、そして人類調和に貢献することになる」と話した。大統領府は、平昌冬季五輪に北朝鮮の参加を前提に南北間分散開催や女子アイスホッケーなど一部の種目に南北単一チームを構成する案も可能性を開いていると伝えられている。先月末、韓米首脳会談で南北対話の再開に向けた“土台”をまとめただけに、まずスポーツ交流を通じて南北和解の突破口を開くという構想を具体化したものとみられる。

 文大統領はこの日午前、大統領府でトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長に会い、「北朝鮮の参加はIOCの決定にかかっているということをよくわかっている」とし、バッハ委員長の役割を強調したと、大統領府のパク・スヒョン報道官が伝えた。これに対しバッハ委員長、1998年の金大中(キム・デジュン)元大統領とシドニー五輪の北朝鮮参加問題を議論した経験を話しながら、「当時、金大統領が『北朝鮮が同意するなら、私は何でも同意する』と言ったが、その一言で北朝鮮を説得した」とし、「私は文在寅大統領の南北和解と朝鮮半島の平和政策を積極的に支持しており、これがオリンピック精神に合致する道」と答えた。

 文大統領がこのように北朝鮮の平昌冬季五輪の参加に力を入れているのは、スポーツという非政治分野の交流を皮切りに、漸進的に対話の場を広げていくという意志と解釈される。特に、ドナルド・トランプ米大統領との首脳会談で「朝鮮半島の平和統一環境を造成する上での大韓民国の主導的役割」と「人道主義的事案を含めた問題に対する南北間の対話再開」などについての支持を導き出しただけに、平昌冬季五輪を皮切りに本格的な自身の対北朝鮮構想を展開しようという意図とみられる。文大統領はこの日、バッハ委員長との接見でも「韓米首脳会談を通じて、南北平和構築における韓国の主導的役割と人道的分野の支持を確保したので、スポーツ分野の協力強化が可能になった」と説明した。

 文大統領はすぐに「スポーツ外交」に乗り出す意思を明らかにした。この日、バッハ委員長が「(五輪の成功的開催に向けては)国際的な広報がとても重要であるが、中国と日本が次期大会に関心を見せているだけに、中国、日本が共に協力すればいいパートナーになるだろう」と助言すると、文大統領は「私も習近平(中国国家)主席に会ったら、北朝鮮の参加に向けて中国側の協力を求めたい」と答えた。文大統領は7~8日、ドイツ・ハンブルクの主要20カ国・地域(G20)首脳会議で習主席などに会う予定だ。

 政府レベルでは女子アイスホッケーとショートトラックなど、一部の種目に対する南北単一チーム構成案はもちろん、平昌冬季五輪南北分散開催にも可能性を残した状態で検討しているという。ト・ジョンファン文化体育観光部長官は先月20日、北朝鮮の馬息嶺(マシンニョン)スキー場を活用するなどの分散開催構想をほのめかしたことがある。しかし、南北単一チーム構成は、南北間の競技力の差、南北選手の構成比率、訓練日程などの”障壁”が存在し、分散開催の場合、北朝鮮に対する安全問題と大会開催に向けた各種設備の点検など、複雑な手続きが残っている。国会教育文化体育観光委員会のキム・ビョンウク共に民主党議員は、「平和オリンピックにするためには、今すぐにでも南北双方のオリンピック委員会が会い、体育会談を通じて具体化しなければならない」と話した。大統領府関係者は「(バッハ委員長との)対話の核心は『北朝鮮チームの参加』に重点が置かれている」とし、「参加形態や方法は北朝鮮の参加が確定された後に議論できる問題」と話した。

チェ・ヘジョン、キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/4(火) 11:41
ハンギョレ新聞

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