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もっとフォロワーを増やしたい! 沖縄で人気のインフルエンサーのイベントに潜入してきた

7/4(火) 0:00配信

沖縄タイムス

 #写真でつながる

 Instagram(インスタグラム、以下インスタ)―。

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 言わずと知れたそのスマートフォンのアプリは、6年ほど前から世の中にその名を知らしめている写真特化型のSNSサービスだ。

 ピンクと紫のグラデーションがかかった下地に、白いカメラのマークが入ったアイコンを押せば、沖縄のみならず日本中、世界中の誰かが切り取った景色が画面に広がる。付けられたハッシュタグを押せば、同じ言葉でくくられた次の世界に飛び込める。

 #スマホとにらめっこ

 6月18日。その日私に出された指令は、沖縄県在住のウェブライター・みやねえが企画した、インスタのインフルエンサーに撮影のこつを学ぶ女性限定のイベント潜入だった。

 降り立ったのは沖縄市。会場のアーケード・リゾート・オキナワに向けて一番街商店街を進む。二つめの角を曲がると、ふいに建物を撮影する女性たちが現れた。着飾った女性たちが、建物の外観や室内を写してはスマホと真剣ににらめっこしている。建物のカフェスペースでは、インフルエンサーであろう目立った印象の女性が目を引く。

 普段からインスタを使用している私だが、その熱心さに圧倒されて足が止まってしまう。建物に入り損ねて、その場で様子をしばし眺めているうちに疑問がわいてくる。

 「そもそもインフルエンサーってなに?」

 #フォロワー数

 調べてみると、「ある物事に特化した知識や趣味を持ち、それを発信することにより影響を与える人」のことを言い、フォロワーも多いそうだ。

 きょうのイベントに参加するインフルエンサーは、misaさん(フォロワー9103人)、Sumaさん(同1596人)、WAKAKOさん(同2991人)の3人。どうしたらフォロワーがこんなにつくのか。私にも、増えるものなら増やしたいと欲が生まれる。取材にも熱が入る。

 ちなみに、彼女たちは沖縄県内の女性向けフリーマガジン「be‐o」に在籍している。同誌編集長の前田弥生さんの声かけで現在14人のインフルエンサーが在籍しているが、彼女たちは「be‐o」に特化した投稿で有名なのではなく、あくまでも個人のライフスタイルやセルフブランディングの写真をメインにしたインスタで、多くのフォロワーをひきつけている。

 #コツがたくさん

 午後1時。みやねえや前田編集長のあいさつからイベントは始まり、インフルエンサーの彼女たちのデモンストレーションへ。建物や人物を撮影するポイントは聞き逃せない。

 「このカフェのどこを撮影するのか?」の質問に、空間コーディネーターのWAKAKOさんが答える。

 ここに来るのが3回目の彼女は、「入り口の床にある文字がかわいいので、その文字の前に座って写真を撮った」とエピソードを紹介。「天井から床までの空間の中で、よそにはない部分を探して撮ること、全体を撮ると普通になるので場所を絞る」など、撮影のポイントを説明した。

 人物の撮影では、Sumaさんがmisaさんを対象に実際に撮影しつつ、注意点を伝授。「互いに撮り合うときは具体的にオーダーして」と話しつつ、華麗な撮影デモンストレーションは続く。

 もう1つのポイントは「たくさん撮ってもらうこと」。多い時は30枚近くになり、その中から1枚を厳選して掲載する。また、カメラ目線を避けた自然な雰囲気も大切と話す。
 会場の参加者は、インフルエンサーの一挙手一投足にうなずき、メモをとり、真剣だ。私も取材用の写真を撮りながら、自分のインスタに使えるテクニックを覚えるのに必死だ。

 #憧れの存在

 続いてグループに分かれて撮影会がはじまる。

 WAKAKOさんはカフェ奥の薄暗いけれど壁に大きな絵がかかる空間、misaさんはカフェ入り口付近の床に文字があるスペース、Sumaさんはソファの前。3人のインフルエンサーが、まったく別の景色を切り取って撮影する姿が印象的だった。

 参加者は憧れの存在である彼女たちを囲んで、投稿のこつや掲載写真のエピソードなどをはにかみながらも楽しそうに質問し、インフルエンサーの彼女たちもフレンドリーな対応で、普段の投稿スタイルを熱心に説明していた。

 この分け隔てない気さくな人柄もまた、彼女たちの魅力であり、写真がひきつける要素のひとつなのかもしれない。

 #個性あふれる

 カフェならではの実践的な撮影も行った。

 misaさんのこだわりは、インカメラ・タイマー・顔全体を写さず鼻から下だけの撮影だ。「顔全体を映さないことで、よりセクシーな印象をあたえる。後ろのカウンターが映り込むとおしゃれな雰囲気になり、料理も入れることでランチの様子もわかる」とデモンストレーションを披露した。

 Sumaさんはインカメラではなく、料理を上から撮影。「料理と一緒に机のウッドな材質とスクエアが生きるよう」に撮る。ネイルやパンツの柄がかわいい

とき限定で、自身の手や服の一部も一緒に写るようにするなど、個性的な印象の写真をつくりだした。

 WAKAKOさんは店内の小道具を活用したり、食べかけの料理も写したりと「かわいい」という独自の視点で写真を撮った。

 #想いもそれぞれ

 参加者たちに感想を聞いてみた。将来ライター希望の玉城里奈さんは、インフルエンサーの言葉にひかれて参加したという。「インフルエンサーの彼女たちは工夫している点が多く勉強になる。きょう学んだことを生かして発信していきたい」と笑顔をみせた。

 隣のテーブルに座る藤田梨恵さんは、「近々お店をオープンするので、集客の勉強で参加した。今までインスタは見よう見まねでやってきたので、勉強になった」と収穫があったようだ。 

 インフルエンサーの1人、WAKAKOさんにもお話を伺ってみる。

 夫婦でお店をされていること、ウェデイング関連の空間コーディネーターの仕事をされていることもあり、投稿は仕事に関する内容がメインだが、ライフスタイルを切り取った写真も投稿する。「フリーランスで仕事をしている友人が多く、それぞれの経験から仕事のことだけを載せたほうがいいと助言もあった」と振り返るが、私の人柄を含めて見てほしいと両方をあえて載せている。

 見ている人に愛着が湧くように1日1回は投稿し、「淡い色味を好むお客さんやフォロワーの方が多いので、色の統一感に気を配っている」。確かにWAKAKOさんのインスタの画面は、どの写真もやさしい雰囲気の色合いで並んでいた。

 #4つのポイント

 最後はウェブライター・みやねえによる投稿のコツや豆知識などのレクチャーだ。みやねえは「URLを貼ってもリンクに飛べないインスタは、その点ではTwitterよりも機能は劣る」と指摘。「最大の魅力は写真でダイレクトにアピールできるところ」と話し、投稿ではそれを意識する大切さに触れた。

 投稿のコツは・・・、

(1)毎回同じフィルターを選び、できるだけ色の統一感を出す

(2)決まったハッシュタグ30個を、メモ帳に貼りつけて保存すると入力ミスがなくなる

(3)ハッシュタグも「#okinawa」「#cafe」など多くの人が使うビッグワードだと目立たないので、「#cafeめぐり」や「#沖縄カフェ」など工夫する

(4)店舗・事業の宣伝では、狙っているターゲット層の年齢層に合わせた絵文字を活用する

の4項目を挙げ、実践することで「いいね」の付き方が変わると説明した。シンプルでありながらも重要、きょうからできることばかりだ。そのうえで、「インスタは楽しむことが大前提」が心に響いた。

 帰り道に自分のインスタを開く。フォロワーが300に足りないぐらいの私のインスタは、個人的な活動内容の発信ツールとして使用している。過去の投稿に使っているタグを調べてみると、まんまとみやねえご指摘通りのビッグワード、300万件も使われている「#okinawa」や「#cafe」が含まれていた。

 フォロワーが増えないのはこれか、と笑ってしまった。きょうから改良しなくちゃ。

たまきまさみ

最終更新:7/4(火) 18:30
沖縄タイムス

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