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RAD、フォーリミらをイラスト化。フクザワの詩集から「視覚」で伝わる音楽への愛

7/4(火) 12:10配信

rockinon.com

「共感覚」という知覚現象がある。それは「文字や数字、音楽に色がついて見える/聴こえる現象」で、この感覚を持つ人は諸説あるが2000人に1人とも言われている(味や香り、形を感じることもあるらしい)。――私はこの現象を知った時に「なんて素敵な感性なんだ!」とえらく感動した。「色のついた音楽」が目の前に広がる光景は一体どんな景色なのだろう? 私の好きなあの曲は一体どんな色で鳴っているのだろう? と、好奇心と羨望の想いがどんどんと湧き上がってきたし、今でも「音楽の色彩化」への憧れは強い。


そしてそんな私にとってフクザワは、私が観てみたかったその世界を目の前で描いてくれるような存在だ。音楽から受け取ったインスピレーションを線と色に委ねて表現することは、誤解や語弊を生じることもあるのだろう。それでもフクザワは「あなたのイメージと違っていてもそれでよいのです。愛を勝手に視覚化したものでしかないけど、新しい色を知ってくれたら嬉しく思います」と語り、このイラスト詩集を世に出した。「このフレーズでこの絵と色を使う感じ、分かるなぁ」と思ったって「私は違う」と感じたって、彼女にとってそれは全て正解なのだろうし、そこに強制はひとつもない。全ての絵から感じ取れるのは「音を視覚化することへの強い意志と愛」だけだし、同い年のアーティスト・GEN(04 Limited Sazabys)と、フクザワが憧れてやまない大森靖子との対談からもその想いはひしと伝わってくる。


この本を1ページ開いた先に待っている世界に入り込んだ途端、いつも聴いていた音楽が全く違ったものに聴こえてくるかもしれない。さあ、あなたのその目で確かめて、その目で音楽を観てみよう。(峯岸利恵)

rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

最終更新:7/4(火) 12:10
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