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景況感、半年ぶり改善 6月の北陸短観

7/4(火) 2:11配信

北國新聞社

 日銀金沢支店が3日発表した6月の北陸短観によると、業況判断指数(DI)は全産業でプラス11となり、前回調査(3月)のプラス6から改善した。改善は半年(2四半期)ぶり。電子部品や化学が好調な製造業に加え、卸売、小売など非製造業でもDI上昇が目立った。一方、人手不足への懸念などから先行きは悪化する見通しである。

 製造業のDIはプラス14(前回11)に伸びた。中国向けスマホ部品が好調な「電気機械」や「化学」、工作機械や建機を含む「はん用・生産用・業務用機械」がいずれもプラス幅を拡大した。人手不足に伴う省力化機械の需要増も追い風となった。

 非製造業はプラス9(同2)だった。11業種全てが上昇か横ばいで、悪化はゼロだった。北陸新幹線の延伸工事に伴う鋼材需要の増加で「卸売」がマイナス8からプラス11に急伸し、新車販売が好調な「小売」はマイナス11から同7に改善した。

 一方、「石油・石炭製品」がプラス40からマイナス60、「窯業・土石製品」がプラス20からゼロといずれも大幅に下落した。原材料の価格上昇で採算が悪化した。

 全産業ベースの2017年度収益計画は、売上高が前年度比4・3%増となり、8年連続の増収見込みとなった。一方、経常利益は4・8%減と2年連続の減益見通しで、人件費の増加が利益の下押し圧力となっている。設備投資計画は1・5%増だった。

 マイナスが大きいほど人手不足感が強いことを示す雇用人員判断DIはマイナス29で、3月のマイナス34より改善した。ただ、4月の新規採用で人手不足が一時的に緩和された側面もあり、先行きはマイナス34と再び不足感が強まる見通しとなっている。

 3カ月後の業況を予測した先行きDIは全産業でプラス5、製造業でプラス9、非製造業でプラス2といずれも悪化予想となった。人手不足による賃金上昇懸念などが背景にあるとみられる。

 日銀金沢支店は「先行きは厳しめに出る傾向があり、回復の大きな流れは変わらないだろう」(担当者)とみている。

 調査は5月30日~6月30日に実施し、北陸三県の351社から回答を得た。

北國新聞社

最終更新:7/4(火) 2:11
北國新聞社