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留学生の就活、ハードル高すぎ? 語学の壁・情報不足…採用した企業が見ていたのは

7/9(日) 7:00配信

withnews

 経団連が定める選考解禁からおよそ1カ月が経ち、内定を獲得する学生が増えてきました。私が就活をしていた当時を思い出すと、周囲の友だちが話す「最終面接」、「就活終わった」、という言葉に敏感に反応し、焦りを感じていました。これと同じように、外国人留学生も焦り、悩み、工夫して就活に挑んでいます。就活を乗り越えた外国人と、採用した企業に話を聞きました。

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自己PRに15パターン

 採用選考が開始された6月以降、ASEAN(東南アジア諸国連合)を中心とした外国人就活生や就活を終えた学生・社会人にインタビューをしてきました。

 就活をするにあたって一番不安だったことを聞くと、口をそろえて「日本語」と答えます。エントリーシートや面接、グループディスカッションなど、日本人と対等に日本語を使用しなければならず、不安を感じたといいます。

 ベトナム出身のグエン チライさん(27)は、三和シヤッター工業株式会社に勤める社会人1年目です。もともと日本のアニメやマンガが好きで、桜や雪も見てみたかったそう。ベトナムの大学を卒業後、来日し日本語学校に2年、専門学校に2年在籍しました。

 グエンさんは就活を始めるにあたって、まずエントリーシートから書き始めました。当初加減がわからず、自己PRに15パターンの内容を考えたというとても真面目な性格の持ち主です。

 専門学校の先生にエントリーシートのチェックをしてもらったそうですが、「さすがに日本人もそこまではしないよ」とあきれられたと笑います。

 ただ「エントリーシートに取り組み始めてから1ヶ月しても完成せず、周囲の人が選考に進んでいるのを見てとても焦った」と振り返ります。

就活はこれからある大変なことの最初の1つなだけ

 グエンさんが初めてグループ面接を受けたのは、別の会社の選考でした。自分以外の4人が日本人で、とても緊張したと話します。それまで3年間日本語の勉強をしていたといっても、難しい単語や質問が聞き取れないことがありました。

 ベトナムで研究していた分野の専門的な内容を聞かれ、日本語でどう答えたらいいかわからず、「ベトナム語だったら話せるのに」と悔しい思いをしました。

 日本人がスラスラ質問に答えるのを聞いて「この人にとって自分はライバルじゃない」と思い、落ち込んで帰ったことを明かしました。「自分が答えるのが怖くて、さっさと帰りたかった」と話します。

 無事内定を獲得したグエンさんですが、「あきらめたくなることもあった」と話します。

 一方で、「外国人の自分がこれから日本で働くには、大変なことがたくさんあると思う。就活はその中の最初の1つなだけ。これが乗り越えられなければその後も乗り越えられない」と自分を奮い立たせたといいます。

 最初の面接で落ちた後は、連日鏡の前で面接の練習をし、質問の対策を練ったそうです。

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最終更新:7/9(日) 7:00
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