ここから本文です

TVアニメ『アホガール』OPテーマ「全力☆Summer!」リリース記念angelaインタビュー!

7/5(水) 2:14配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

angelaのニューシングル「全力☆Summer!」は、近年の彼らのタイアップでは珍しい底抜けに明るい楽曲で、カップリングは懐かしアニメでは定番だった「音頭」という、1枚のシングルを通じてリスナーに強いインパクトを与える作品となった。これは単なるおふざけではなく、アニメ主題歌として向き合った結果であり、培ってきたさまざまなアイディアと信念が込められたものだ。ふたりへのインタビューを通じ、その意味を解き明かしていこう。

【詳細】他の写真はこちら

1枚のシングルにアイデンティティが詰め込まれた理由

――「全力☆Summer!」はangelaのタイアップ曲としては「蒼い春」以来の明るい楽曲になりました。『アホガール』の主題歌を依頼された際にはどのように考えられましたか?

atsuko 率直にうれしかったですね。

KATSU やっぱり楽しいですね。このところ、人の命が懸かっているような作品が多く、そのなかで光を探して曲にするというような作業だったのですが、この曲に関しては良い意味で遊びながらできる曲だなと。やってダメならその音を取ればいいし、みたいな余裕がありました。

――楽曲の全体像についてはどのように考えられましたか?

atsuko 原作のコミックのストレートにハジけた感じを楽曲で表現するとどうなるかなと結構悩みました。読んでいて気づいたのは、この作品ってすごくスピード感があるんですね。そこを早口で表現しつつも、それだけでは面白くないので、途中で掛け合いを入れたり、演歌みたいなパートを盛り込み、それでいてサビはキャッチーで一回聞いて覚えられるような親しみやすさが欲しいなと。今回は、いつもの90秒ではなく、TVサイズは60秒なので、どれだけ詰め込めるかと緩急についても考えを巡らせていきました。

KATSU 60秒になるといつもより時間が短くなるぶん、不利なように思われるかもしれませんが、作ってみたら意外とそれがなかったんです。試行錯誤はありましたが、短距離走みたいにエネルギーを効果的に使えたという感じですね。

――歌詞を書くにあたって『アホガール』のどんな要素を拾われましたか?

atsuko この作品って学園コメディの部分に目が向きがちなんですけど、意外とラブストーリーなんですよ。よしこって余計な回りくどさがなくて、愛が真っ直ぐでいいですよね。多少のやり過ぎ感はありつつも(笑)、それに対しての冷静なツッコミも含めバランスが良いなと思いました。この曲もいろいろ詰め込みましたが、一歩引いて見てもまとまっていて良かったなと思いました。作っているときって意外と着地点が見えづらいものなんです。

KATSU いや、僕は見えていますよ?(笑)。曲を聴いて感じてくれたらうれしいんですけれど、僕も学園コメディよりも、「夏といえば甲子園」ということでマーチをモチーフに考えて作りました。「騎士行進曲」もそうだったんですけど、明るいか勇ましいかの違いでそれは僕の中で同じ部分から来ているんです。

――短い中でのメロディーの耳残りの良さを作るうえでの大変はありましたか?

KATSU atsukoが先ほど言ったようなサビ前の演歌とか、Dメロを盆踊りにしようとか、普段やらないようなアイディアがポンポン出てくるので、それを形にするのが難しかったですね。間奏終わりで強引に盆踊りに持って行くときもテンポをどうするのかとか。

atsuko バーンと下げれば良いんだよとか私が軽く言うので(笑)。最終的には「大丈夫、『アホガール』だから」で片付けるという(笑)。

――最近angelaのファンになって、angelaをシリアスな曲を歌うアーティストと考えられているファンの方に対して、この曲をどのように聴いてほしいと思いますか?

KATSU 最近知った人、『蒼穹のファフナーEXDUS』のあたりから聴き始めたという方にとっては変化球のように聴こえるかもしれませんけれども、angelaとしては「アホガール」という作品に対してど真ん中ストレートに作った曲なんです。今から7年前に「蒼い春」を出したときはどんな反応をしたらいいか、リスナーも当惑して、「こんなのangelaじゃない」という意見をいただいたこともありました。でも、「全力☆Summer!」を初披露したときは、歌い出した瞬間に笑いに変わっていたんです。そういうリアクションをいただけたということは、これは受け入れてもらえる楽曲なのかなと思っています。

atsuko angelaとしてはこういうのも元々あったスタンスのひとつなんですよね。キングレコードでデビューしてからはシリアスなテーマに向けて作る機会に恵まれたというだけで、インディーズ時代の私達って、明るかったり恋愛曲もけっこう多いんです。そういう元々持っていた遺伝子に2017年バージョンをいろいろ混ぜた結果がこの曲。それもこれが『アホガール』の主題歌だったことがきっかけなのは間違いないですね。単に明るい曲を、というのだけではこうなりませんから。

――アニメ作品によって作られた曲という意味で、正しくアニソンを作られたというわけですね。

atsuko そうですね。この曲もそうなのですが、ライブでやったら楽しいだろうなと意識した掛け合いを入れるときは、けっこう葛藤があるんですよ。「アニメ作品としてそれは求められていないのでは?これを入れることはエゴではないのか?」と自問自答するんです。でも、その結果については実際にライブでやって、この曲で皆さんをアホにして楽しませることで説得したいですね。その日、家に帰って寝るときに「なんで俺、間奏で『ウー!ハー!』ってやってたんだろう(笑)」って、思い返していただければ(笑)。

配信時代にカップリング曲の位置づけを探して「音頭」

――カップリングの「あんぢぇら音頭」も思い切った楽曲かと思います。懐かしアニメの定番である「音頭」にangelaが取り組んだのにはどんな理由があったのでしょうか?

KATSU 最近、配信で買っていただく方がすごく増えてきた中、「CD盤におけるカップリングとはなんぞや」とatsukoが最初に言い出したんです。

atsuko 作る方としては表題曲と同じくらい一生懸命作っているのにカップリングってちょっと可哀想な存在なんですよね。そのときのリリースイベント時には歌いますけれども、トータルのコンセプトを持って作るアルバムには収録されないことも多いですし、大きなツアーでも選曲されないことが多い。だったら何かに特化した曲にすれば歌う機会も確保されるだろうということで、私が「音頭にしたい」と言い出したんです。これなら夏のイベント関係で日の目を見る機会も確保されるだろうと。今まで、普通に良い曲を作りたいと考えていたんですけれど。人生で初めてカップリングの意味について真剣に考えたんです。

KATSU 26枚目になって初めて(笑)。

atsuko (笑)。でも「あんぢぇら音頭」って3枚目では出せないと思うんですよ。ちょっと早い。まさに今だなと思いました。そこは「『アホガール』だから」(笑)。

――音頭の作曲というのはいかがでしたか?

KATSU まず今まで何百曲と作曲をしてきましたが、angelaという名前を冠した曲作りについてのプレッシャーがありましたね。そのうえで音頭ですから。angelaは海外のイベント出演をするようになってから改めて、日本文化というか、民謡や演歌も含めた日本人ならではの音楽をやれていないなと気付かされたんです。「日本から来ました」なんて言っているのに、それは恥ずかしいことだと思って、実は密かに勉強していたんです。昔は演歌なんて全然聴かなかったのに、仕事として曲を分析しようとする耳で聴くようになったらすごくいろいろな発見がありました。たとえば「ドラえもん音頭」なんてすごくファンクなフレーズが入っているんですよ。

――日本人のアイデンティティの中にもそういうファンクの要素があったんですね。

KATSU ええ。それは誇りに思っているし、日本の文化が世界に出ている中でアニメやアニソンだけではなく、もっと出ていっていいはずだと思います。今回、黒田節とか東京音頭とかを1から聴き直して、中途半端な「音頭っぽい」曲ではなく、angelaの名前が付いてるゴリゴリの音頭をめざしました。あと、今回気づいて驚かされたのは、東京音頭にしろドラえもん音頭にしろ、当時の録音状況からしてハイファイではないわけで、我々が耳馴染んでいるのもそういう音な訳です。逆に今の環境でハイファイな音で、音頭を作ってもどこかうまくノレないんです。だから作った後、一回テープに録ってからマスターに戻すという作業をやってもらうことによって、やっと音頭っぽい音になるという不思議な感覚を味わいました。

――武道館でも弾かれていた三線は、この曲でも弾かれているんですか?

KATSU はい。4、5年前から始めて、最初は趣味で弾いていたんですけれども、武道館に向けてかなり弾くようになりました。メチャ上手くなりましたよ(笑)。ギターみたいな表現はできないのですが、弦も少ないし隔離も広いから弾きやすいんですよ。

――歌の方はどうでしたか?

atsuko こういう曲って、溜めて歌うイメージを皆さんお持ちだと思うんですけれど、全部それで通すとコテコテすぎるし、KATSUさんがそういう歌い方をするのが好きではないので、最初はテンポ通りに歌って、ここぞという箇所で後ノリにするという歌い方にしました。レコーディングをしてくださるエンジニアさんが、キングレコードらしくよく演歌の方を録られているそうなんです。その方曰く、「1拍2拍溜めるのは当たり前。譜面通りに歌う人なんていません」ですって。そういう気づきも今回ありつつ、気分的には夏祭りのやぐらの上を妄想しながら歌いました。

ライブパッケージ2in1の意味

――そして8月30日には3月の武道館公演を収録した映像ソフトが発売されます。当日は4時間あまりの公演でしたが、このソフトでの総尺はどのぐらいになるのでしょうか?

atsuko 3時間半くらいだと思います。一部、権利的に収録ができない曲があるのですが、中西(豪)プロデューサーが登場するシーンといえばあのとき会場にいらした方は、どんな曲だったかお分かりかと思います(笑)。

KATSU ただ、音声はカットしますが、映像をカットするとは言っていませんよ?乞うご期待。

――オーディオコメンタリーはすでに収録されましたか?

KATSU 現時点ではまだなのですが、おそらく映像尺いっぱいにオーディオコメンタリーも収録する予定です。3時間半ですので本編と関係ないことをいろいろと喋るかも(笑)。

atsuko 先日ふと、映像商品というのはどんな形がお客さんに望まれているんだろうと思い、twitterでみんなに聞いてみたんです。そうしたらほとんどの方がMCをカットしてほしくないという回答でした。自分としては、MCは話が長いのでカットしたほうがいいかと思っていたのですが、お客さんとしてはそれも含めてその日のパッケージングなんだなと。ですので、可能な限り収録をして、それを発売いたします。

――また、同じパッケージには昨年の河口湖ステラシアターでの「全部が主題歌ライヴ!!」も同梱されるそうですが、これはどんな内容でしょうか?

KATSU 映像特典という形にはなっていますが、angela的には2本立ての位置づけとして捉えています。angelaって2種類のライブを並行してやっていて、ひとつは曲を聴かせて音楽面を前に出したライブ。もうひとつはエンターテイメント性を出した笑いと感動と驚きがある大サーカスです。前者が河口湖で、後者が武道館というわけです。このパッケージでその両方を見てほしいですね。楽曲も代表曲以外はほとんど被りっていないはずですし。

――ステージや環境も違いますし。

KATSU そう。河口湖ってあのとき・あの場所でしかできないライブなんです。野外で周りの施設全部を使っていますから。
atsuko 明るいうちからライブが始まって、日がだんだん沈んでいく様子があって、最終的には夜になって花火が上がるんです。時間によってステージの色が変わっていくのはやっぱり素敵だなと思いました。またやりたいですね。

――あと、封入特典CDのアイドルあっちゃん「お願い!シャングリラ」というのは、武道館で歌われたあの曲ですか?

atsuko そうなんです。リクエストが多くて。謎ですよねー。まだ早いかなという気はしますが、ウチの事務所の後輩なので仕方ないなというところで(棒)。

KATSU 武道館公演のあと、アンケートをいただいたところ……。

atsuko まず、人気投票の1位が「memories」(最初のデビュー曲;詳細はレポート記事参照)で、その時点で私たちの14年は何だったのって感じなんですけど(笑)。

――それはKATSUさんの感動的なMC込みというところで。

atsuko そしたら2位がアイドルあっちゃんという(笑)。1位、2位が今のangelaではないという。

KATSU あれだけ、アイドルあっちゃんにイジり倒されているというのにこの結果ということは、あの日集まったぢぇらっこはみんなドMなんだな(笑)。

――彼女のキャラクター性はあのまま突き進む感じでしょうか?atsukoさんに伺うのも変な話ですが。

atsuko だと思います。この間のファンクラブ旅行では全部屋を回っていたそうです。私は寝ていたので知らないんですけどー(棒)。
KATSU ラジオでコーナーを持っていて、意外と的確なアドバイスをしてくれるんです。カリスマ性があるね。突拍子もないところに飛んでいくかなと思うと意外とちゃんとしたことを言う。

atsuko あっちゃん星からなかなか地球にやって来ないので、曲を聴く機会も少ないかと思いますが、もし万が一聴きたい方がいたら、今回の特典CDで聴いていただければと思います。

――そしてこの夏も東京と名古屋でワンマンライブが控えていますね。どんなライブになりそうですか?

atsuko 武道館以降、ワンマンライブがなかったので「ライブをやりたい!」とワーワー言っていたんです。そうしたらライブハウスが少ないなか、一生懸命押さえていただけました。今回のシングルを含めangelaの音楽でいっぱいのライブにしたいなと思っています。

KATSU 実は武道館はあれでも曲数と演出を削っていたので、武道館でやれなかった分を今回ライブハウスで、もっとお客さんの近くでやりたいなと思っています。

atsuko 武道館もお客さんとの距離は近いのですが、よりフラットなangelaに近いアットホームなライブにしたいなと思っています。 無駄話もっとしたいです。MCでもいっぱいお話したいですね。普段から面白い事があったら「これMCで使えそう」ってメモしていますから。

KATSU そんなことより歌詞のアイディアをメモれ!(笑)。

Interview&Text By 日詰明嘉

●リリース情報
angela 26thシングル
「全力☆Summer!」
7月5日発売

【初回限定生産盤(CD+Blu-ray)】

品番:KICM-91781
価格:¥1,800+税
※クリアケース仕様

<CD>
M1.全力☆Summer!(TVアニメ「アホガール」オープニングテーマ)
M2.あんぢぇら音頭
各曲off vocal versionの全4曲収録

<Blu-ray>
「全力☆Summer!」Music Clip

【アニメ盤(CD)】

品番:KICM-1782
定価:¥1,200+税

<CD>
M1.全力☆Summer!(TVアニメ「アホガール」オープニングテーマ)
M2.あんぢぇら音頭
M3.全力☆Summer! TV Size
他、M1、M2 off vocal versionの全5曲収録

LIVE BD&DVD
angelaのミュージック・ワンダー★特大サーカスin日本武道館~僕等は目指したShangri-La~
8月30日発売

【Blu-ray(Blu-ray 2枚+CD1枚)】※初回製造分のみスペシャルBOX仕様
品番:KIZX-316~8
価格:¥7,500+税

【DVD(DVD3枚+CD1枚)】※初回製造分のみスペシャルBOX仕様
品番:KIZB-254~7
価格:¥7,500+税

音声特典:angelaによる日本武道館公演オーディオコメンタリー
映像特典:「デビュー13周年記念☆拡大版 全部が主題歌ライヴ!!」公演/日本武道館公演メイキング映像
封入特典:アイドルあっちゃん「お願い!シャングリラ」シングルCD

●ライブ情報
angela 全力☆Live! 2017
9月9日(土)新木場・STUDIO COAST
時間:開場15:00/開演16:00
チケット:スタンディング¥5,940(税込) ※1ドリンク別500円必要
お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999 (平日12:00~18:00)

10月1日(日)名古屋・ボトムライン
時間:開場16:00/開演17:00
チケット:スタンディング¥5,940(税込) ※1ドリンク別500円必要
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (10:00~18:00)

●イベント情報
angelaの夏2017「全力☆Summer!でアホになれ」
ミニライヴ&お渡し会 In あべのキューズモール
7月8日(土)13:00~ あべのキューズモール 3Fスカイコート
内容:ミニライブ(観覧フリー)+うちわお渡し会

angelaの夏2017「全力☆Summer!でアホになれ」
ミニライヴ&お渡し会 In 池袋サンシャインシティ
7月9日(日)14:00~ 池袋サンシャインシティ 噴水広場
内容:ミニライブ(観覧フリー)+うちわお渡し会

関連リンク
angelaオフィシャルサイトキングレコードangelaオフィシャルサイト

Yahoo!ニュースからのお知らせ