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放射性物質の回収着手 大洗研被ばく、1カ月ぶり現場作業

7/5(水) 6:00配信

茨城新聞クロスアイ

日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(大洗町)の作業員被ばく事故で、機構は4日、事故が起きた分析室に入り、現場の復旧作業を始めた。現場作業は事故翌日の6月7日以来、約1カ月ぶり。この日は飛び散った放射性物質を回収し、原因となった貯蔵容器までの移動経路を確保した。機構は「予定通り作業を終えた」としている。

作業は、樹脂製の袋が破裂して放射性物質が飛散した容器が密閉性のない作業台に置かれたままのため、容器のふたをボルトで固定して現場の安全を確保するのが目的。

この日の作業は4日午後2時50分ごろ開始。作業員2人が空気呼吸器などの厳重な装備を身に付け、事故が起きた「燃料研究棟」分析室に入った。

床に付着した放射性物質を拭き取ったり、飛び散った放射性物質の粒子の位置を写真で記録しながら回収したりして、出入り口から容器がある作業台までのルートを確保した。

室内の作業時間は1人20分に限定しており、同日の室内での作業は職員2人で合計27分。時間内に終わらなかった工程は次回に持ち越した。

次回の室内作業は6日に予定し、容器のふたを固定する計画。回収した放射性物質は別の部屋に運び、密閉性のある「グローブボックス」に入れる。全ての作業が完了するまでに5日かかるという。

事故は先月6日に発生した。点検のため貯蔵容器のふたを開けた際、核燃料物質が入るポリ容器を包んでいた樹脂製の袋が破裂し、放射性物質が飛散。作業員5人が内部被ばくした。

(戸島大樹)

茨城新聞社