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ECBの仏伊国債買い入れ額、6月は規定オーバー 適格債券不足の可能性示唆

7/5(水) 7:12配信

ロイター

[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が債券買い入れプログラムを通して買い入れたイタリアとフランスの国債が、6月はECBが定める規定を合わせて約20億ユーロ上回っていたことが分かった。

ECBは各国のECBへの出資割合(キャピタル・キー)に応じて買い入れを行っているが、こうした規定に反する規模の債券を買い入れたことは、買い入れの基準を満たす債券の確保が困難になっている可能性があることを示している。

ABNアムロのアナリスト、キム・ルー氏は「ECBは確約した月額600億ユーロを超えるペースで今は買い入れを継続できているが、困難になっていることが徐々に露見しつつあり、今後は一段と困難になる可能性がある」と述べた。

統計によると、ECBとユーロ圏各国の中銀による6月の買い入れはフランス国債が108億ユーロ、イタリア国債が93億ユーと、キャピタル・キー規定をそれぞれ約10億ユーロずつ上回った。

これに対し、ポルトガル国債の買い入れは4億9800万ユーロと、キャピタル・キー規定が定める規模の半分にも満たなかった。これにはECBが債務危機時にすでにポルトガル国債を多く買い入れており、国別の買い入れ額の上限を発行残高の3分の1までとする規定を守るために買い入れペースを減速させているとの事情もある。

最終更新:7/13(木) 13:04
ロイター