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久保裕也を成長させた兄への対抗心

7/5(水) 11:00配信

東スポWeb

【恩師が語る日本代表エース・久保裕也の原点(2)】日本代表FW久保裕也(23=ヘント)にとって最大のライバルは2歳上の兄・武大(25)だった。山口・鴻南中サッカー部顧問で久保兄弟を指導した松野下真氏(47=現山口県立下関中等教育学校教頭)は、苦笑いでこう振り返る。

「兄貴がある大会で優秀選手を取ったら(裕也は)同じことを目指していました。優勝しようが、点を取ろうが、自分が優秀選手にならないなら納得できないんですよ。兄貴が取っても俺は取れなかった、逆に兄貴が取れなかったことを俺が取った、判断基準がそこなんですよ」

 久保は兄に対抗心を持っていたが、兄弟の評価には大きな差があったという。「兄貴は人としても選手としてもスーパーでした。兄貴は一番最初にピッチに出てきて、最後は後片付けもして帰るという、全てで見本になる選手。でも弟は最後にピッチに出て来て、試合では俺が点を取って勝ったみたいな顔している。兄貴に負けたくないけど、同じ路線に行きたくない感じでした」

 そこで松野下氏は久保の負けず嫌いな性格を利用し、やる気を引き出した。「兄貴が伸びて、お前が伸びないのはサッカーに取り組む姿勢に問題があるんじゃないかと言ってました。兄と比較されるのは嫌がってましたけど、裕也はそれを言われると頑張るんです。悔しいんでしょうね。負けたくないと…」

 プロとして大成した久保は「兄貴がいたからここまで来たと思う」と語っている。兄は福岡U―18を経て流経大に進学し、現在はドイツ5部クラブでプレーしているという。今年の正月には、地元山口で“初蹴り”を行い、それぞれの立場でさらなる飛躍を誓い合った。

最終更新:7/5(水) 11:07
東スポWeb