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藤井四段の並外れた「集中力」 中高年は回復できるのか

7/5(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 残念ながら連勝記録は29でストップしたが、将棋の藤井聡太四段(14)の並外れた「集中力」には感嘆せざるを得ない。

 新記録樹立の要因なのは誰もが認めるところで、母親の裕子さんは息子の性格を、「好きなことには本当に夢中になる。他のことに注意がいかなくなるぐらい」と語っている。

 藤井四段のそうした才能は幼児期の「モンテッソーリ教育」で開花したなんて話もあるが、今さら幼児に戻れるわけもない。

 それでも藤井四段の大活躍を見て「俺も集中力を高めたい」と思った中高年もいるだろう。

 医学博士の米山公啓氏によると、人間は50歳を境に脳の前頭前野が萎縮して、集中力が低下。能力を回復するには、男性ホルモンのテストステロンが重要という。

「テストステロンの分泌を活発化させるのが、適度な運動です。1日40分のウオーキングなどが効果的で、さらに言えば、歩きながら難しいことを考えるのがいい。中高年の集中力低下は、2つのことを一緒に行う『同時処理能力』の退化に起因していることが多いからです。“歩くこと”と、“考えること”を同時に行ううちに同時処理能力が回復します」

■食事の仕方にも工夫を

 たばこや過度の飲酒は集中力を低下させ、記憶力を弱めるので、ほどほどにした方がいい。

 仕事をするときは机の上を整理し、不要なものを排除する。作家がホテルにこもると原稿が書けるのは、余計なものが目に入らないから。耳栓で雑音をシャットアウトするのも効果的だ。

「仕事を60分以内に終わらせる!」と決めたり、鉢巻きを締めて「やるぞ」「必ず理解する!」などと自分に声を掛ける“暗示効果”もオススメ。脳内にノルアドレナリンが分泌され、軽度のストレス状態になり、集中力につながるのだ。

「人間が考え事をするには脳にブドウ糖が必要です。ご飯やうどんといった炭水化物を取ると、2~3時間後にブドウ糖に分解されて、脳がよく働きます。正午に昼ご飯を食べたら、午後2~3時に重要な仕事をすることです。ハンバーガーより、ご飯を食べてください」(米山公啓氏)

 ちょっとした努力で少年時代の集中力が蘇るとはうれしい話だ。