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【ミャンマー】エースコックが即席麺工場 独自商品続々、海外第2の拠点に

7/5(水) 11:30配信

NNA

 エースコック(大阪府吹田市)は4日、ミャンマー最大都市ヤンゴン郊外のティラワ経済特区(SEZ)で即席麺工場の開所式を開いた。伝統的な麺食文化のある同国向けに独自開発した商品を現地生産し全国に拡販する。エースコックはベトナムでは1995年から現地生産し、同国の即席麺市場で過半数のシェアを保持。ミャンマーを海外第2の事業拠点に育てる方針だ。
 エースコックの村岡寛社長は式典で「これまで培った生産管理ノウハウを生かし、厳格な品質管理体制の下、安全でおいしい即席麺を生産する」と意気込んだ。「日本の技術を駆使した最新鋭の工場」で、投資額は2千万ドル(約22億円)。
 エースコックは昨年、世界で33億食の即席麺を生産した。うち30億食近くは7カ所11工場を持つベトナムで生産し、残りが日本。ベトナムからは世界40カ国以上に商品を輸出している。ミャンマー工場の生産能力は年3億食と、世界の生産量の1割弱に相当する。
 ■現地の味を再現
 ミャンマーでは現地向けに独自開発した商品を2014年から、ベトナムから輸入してヤンゴンで販売。新工場が稼働した4月からは現地生産に切り替えた。ミャンマーの麺料理の味を再現する商品開発は、ミャンマー側で市場調査や企画をし、ベトナムの施設に持ち込んで行う。将来はミャンマーで開発も担える体制を築く考え。
 ミャンマー向け商品ラインアップは「ハナ」「ヨーヤー」「シュル」の3ブランドの計6種に増えた。ヨーヤーとシュルは現地で一般的なフライ麺だが、ハナは「ノンフライ麺」技術を使う。現地生産品ではこれまでなかった「液体ソース」は従来通りベトナム工場から輸入。乾麺の3つの主原料である小麦、でんぷん、油は現地の企業から調達する。
 ミャンマーの即席麺市場は味の素系の「ヤムヤム」や、タイのサハ・グループ系の「ママー」が普及している。周辺国からの輸入品も多く、現地の味を再現する即席麺はほとんどなかった。
 ■全国で拡販
 ミャンマーでの販売はこれまでヤンゴンが大半を占めていたが、現地生産開始に合わせ、地方の代理店となる卸売業者ネットワークの構築にも乗り出した。すでに全国26都市の業者と契約、年度内に40~50都市まで増やす計画だ。従来は売り上げの9割をヤンゴンが占めたが、地方販売が伸びてヤンゴンを逆転したという。
 エースコックの営業スタッフも地方の小売店などを回って営業をかけ、卸売業者からの商品供給拡大を後押しする。試食などのマーケティング活動も全国で本格化させる。
 エースコックは新工場設置に向け、2015年に100%出資で現地法人エースコック・ミャンマーを設立。ヤンゴンとマンダレーにも支店を持つ。人員は約160人で、工場と営業が各約60人を占める。

最終更新:7/7(金) 14:15
NNA