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単独トップ9勝 楽天・則本を悩ます奪三振記録の“後遺症”

7/5(水) 12:02配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 エースにとっては「恵みの雨」となるはずだった。

 4日のロッテ戦に先発した則本昂大(26)。この日は六回表終了時点で降雨コールド。5回1失点7奪三振で9勝目を手にしたものの、球数の多さは相変わらず。初回だけで34球、5回を投げるのに91球も要した。降雨コールドなら球数は嫌でも減るはずなのに、そうはならなかったのだ。

 試合後の本人は「(審判が)厳しいところを取ってくれなくて苦しいピッチングになってしまった」とガックリ。

 与田投手コーチは「今年からストライクとボールの厳しいコースを出し入れする“ライン出し”を意識させている。今日は『よし』と思った厳しい球をボールと言われ、気持ちが乗りにくかったというのもあるだろう」とエースをかばった。

 連続2ケタ奪三振記録は8試合で途切れた。狙って三振を取りにいけばおのずと球数は増える。狙って三振を奪わなければならないというプレッシャーからはすでに解放されたはずなのに、一向に球数は減らない。その理由について与田コーチはこう言った。

「(2ケタ奪三振)記録を狙い始めてからは(打者に)変化球、特にカーブを狙い打たれて当てられることが増え、球種を絞られるようになった。結果、ファウルで粘られてヒットにされてしまう。それで(速球系の球に頼るようになり)緩急をつけた投球ができなくなっていたのです。今は記録が(途切れて三振を取りにいく必要が)なくなったので、緩急をつけたピッチングに戻すようにしている最中。結果として球数が増えても緩急を大事にしてほしい」

 いまだに球数が多いのは、要するに記録を狙いにいった「後遺症」。肩肘の消耗を抑えるには一日も早く、三振の呪縛から逃れる必要がありそうだ。

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